「殺されたはずの母親が、実は生きている…!?」ニセ霊能者・東郷高峰事務所へ相談にやってきたのは、16年前に起きた「小金井首なし殺人事件」の被害遺児・日佐川椿希(19)。街で偶然、殺された母親によく似た人物を見かけたのだという。親の死をきちんと受け入れていないことが原因と考えた東郷は、退行催眠でよく似た赤の他人だとわからせるつもりだったが、逆に椿希は「あれは実の母親だった」と確信を強め、「もう一度会いたい」と想いを募らせることに。そして、数日後、事態は急展開を迎える――。東郷と秘書・夏美、そして元刑事の原が未解決事件の真相に迫る、『だめんず・うぉ〜か〜』倉田真由美初の長編&本格ミステリー。