【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
「時の過ぎゆくままに」「北の宿から」「青春時代」「また逢う日まで」など5000曲を作詞した言葉の達人は,いかに時代の芯を解剖して既成概念を突破したのか.ヒットの秘訣とは何か.一つの詞の誕生にどんなドラマが隠されていたのか.作詞家のみならず,すべてのクリエーターに役立つ実践的仕事論.(解説=鴨下信一)
戦後歌謡史のヒットメーカー,数々の名曲を生み出してきた人気作詞家による自伝的歌謡曲論.人々の記憶に残る思い出のメロディや一世を風靡した大ヒット曲など,幼少期から現在まで,心をゆさぶり続けた「名歌」たちの息づかいを時代の風景の中に描き出したセンチメンタルな歌物語.
『時の過ぎゆくままに』『北の宿から』『青春時代』『熱き心に』,そしてピンク・レディー-ヒットメーカーの名をほしいままにした作詞家が,100編の詞を一挙に書き下ろすという放れ業をなしとげた.時代を捉える言葉をつくり続けてきた著者の新たな挑戦,そして語りだされる歌謡曲論.〈詞〉がいま甦り,光り出す.
時代にはるかに先駆けて,伝統的な要素還元主義の手法が通用しない複雑な対象に目を向けた物理学者・寺田寅彦.彼の数多い名随筆から「藤の実」「エレベーター」「津浪と人間」など六篇を選び,原文と英訳をあわせて読む.それは時代と地域を超えた寅彦の普遍性を感じることのできる体験だ.翻訳や英文エッセーのコツも一緒に学べる.[二色刷]※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
複雑系科学に通じる現代的視点をもって,数多くの名随筆をうみだした物理学者・寺田寅彦.「茶碗の湯」「電車の混雑について」「金米糖」など身近な現象を題材につづられた五編が,英文となってうまれかわる.熟語,構文から科学的読み解きまで,多岐にわたる解説によって,科学の心と自然な英語表現が身につく一冊.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
ジュニア世界大会で2冠達成し、東京五輪やパリ五輪出場も有望されていた若き水泳選手が、AV女優という仕事に見出した’光’。なぜ水泳をやめてAV女優になったのか?スキャンダラスな告白だけでなく21歳なりの今の思いを伝える新人女優、新海咲の自伝がここに。<目次>おわりのはじまり第1章 水泳の子第2章 高みを目指した日々第3章 もう、戻れない第4章 葛藤、そして再生第5章 あたらしい海第6章 初めてのAV現場第7章 人生、最後で勝ってたい新海咲Q&AGood Luck Saki
美女の口元から垂れた生贄の血が、点々と羽毛に染みを作る『飽食のセイレーン』──作品に込められた重要なダブル・イメージとは? その酒を飲めば豚に変えられてしまう『オデュッセウスへ杯を差し出すキルケ―』──妖艶な魔女の背景に描かれた、数々のアイテムが示す意味とは? 入場者数68万人超、最長3時間半待ちの大行列。美術史に残る大ヒットとなった「怖い絵」展を監修者の著者が解説。リアルに匹敵する、永久保存版「読む」展覧会!
人は美しく生きねばならない。義に生きる武士たちの清廉な生き様を描いた時代小説や、人生観揺るがす骨太の歴史小説で多くの読者を魅了し続けてきた作家・葉室麟。遺された作品の数々を紐解くことで、主人公に託した思いから、創作のなかでたどり着いた珠玉の人生観までを明らかにする。小説ゆかりの京都の名所案内を兼ねた、何度でも読み返したい一冊。澤田瞳子ほか、豪華対談とコラム「現代のことば」を書籍初収録!
93年発売以来、25万部を超えるベストセラーとなった『今日を楽しむための100の言葉』。読者待望の続編は、より軽やかに今日を楽しむための珠玉の言葉を満載!「どうせ思うなら、マシなこと思おうよ」「幸せになろうなんて思うなよ。だから不幸が蔓延する」
放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が’閑な老人’になるまでを綴った、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷目次I五年祖父退職の願い約束狸の説片づけごと苔閑な老人歩きたい上高地行II相変らず厭世・楽天古本回顧談気の弱さ、強さ文学と家庭の幸福運ということ老後の問題核兵器――素人の心配明治は遠く――わが家の男女同権戦友上林暁生きる
芥川賞作家にして、官能小説の巨匠。唯一無二の作家・宇能鴻一郎が、日本各地の美味・珍味を堪能しつつ列島を縦断。喰いつき、口にふくみ、汁をすすり、飲み下す……食も官能も生命力の源。貪婪な食欲と精緻な舌で味わいつくす、滋味豊かな味覚風土記。新たにエッセイ「男の中の男は料理が上手」を収録。〈巻末対談〉近藤サト・宇能鴻一郎
内容紹介詳細なカルテを基にお客さん一人ひとりにあった本を選書するサービス「一万円選書」で注目!1冊ずつ心を込めて「売れる本」ではなく「売りたい本」を売り、読者が運命の1冊に巡り合うお手伝いをする、小さな本屋さんの物語。本の中になにがある、字がある。字の中になにがあるか、宇宙がある。「本が好きなんです。それに尽きます。いい本をみんなに読んでほしい。一人でも多くの人に本の面白さを知ってほしい。そのためだったらな何だってやるつもりです。」北国の小さな本屋が、どんな工夫とアイデアで苦境を乗り越えたのか? 「本が読まれない」といわれるこの時代に、こんなにも人々を魅了する一万円選書の魅力とは?そして、お客さんのカルテを基に選書を担当している本の目利き・岩田徹さんはなぜそこまで今その人に必要な心をゆさぶる本を選ぶことができるのか?第1章 一万円選書のすべて究極の問い三日天下本屋の神様ネットの世界でバズる選書カルテカルテの読み込み方賢者を紹介するどうせなら美味しいものを食べたい本を選ぶコツは本を読むコツ手紙を添えてシステムの確立ドキュメント 一万円選書プラットホームどうぞ真似してください第2章 負けて負けて迷って迷ってやっと見つけた本こそが庶民の娯楽の王様だった砂川で本屋を始めた両親サラリーマンを経て書店主へバブル崩壊後の焼野原砂川地域大学という挑戦あの手この手売れない理由なんて100でも言える店内レイアウト試行錯誤消してはいけない炎作家▼笠井一子さんとの出会いうちが責任を持って売るから!原動力第3章 本屋が生き残るために苦言を呈します小さな本屋が革命を起こす全国の個性派本屋さんいわたま選書他業種とのコラボ図書館がうらやましいみんなにもっと本を読んでほしいオンリーワン
特集1吉井勇「ゴンドラの唄」初出の発見――百年越しの謎を解く 細川光洋 特集2 創刊90周年企画 「短歌研究90年」に遺された謎 語り手=篠弘 聞き手=寺井龍哉 再録「日本歌人」廃刊についての証言 対談「前川佐美雄VS.武川忠一」(抄録)再録 創刊第二号の熱討座談会「茂吉、孤立す」「定型問題座談会 萬葉の歌と現代の歌」(抄録)出席者=土岐善麿・前田夕暮・石原純・北原白秋・折口信夫・斎藤茂吉巻頭作品連載 第3回30首=永田和宏「風通しのいい窓辺3 箱根越え」作品連載 第3回30首=山田航「それぞれの短い旅に」/山階基「迷うために秋は」作品30首=三枝昴之「鳥の歌」/水原紫苑「海と波」/斉藤斎藤「群れをあきらめないで(5)」作品20首=足立敏彦「カラスらわれら」/梅内美華子「やさしい角」/大竹蓉子「吾亦紅」/大辻隆弘「寧夏」/来嶋靖生「山の記憶」/なみの亜子「草の名」第2回 短歌研究ジュニア賞 発表 小学生の部/中学生の部/高校生の部 「十首の世界(ゆく年くる年篇)」=奥村晃作「コロナ禍の最中に暮らす」/天野慶「川を渡る/涙香/なおあまりある」/カン・ハンナ「厳かな夕日」/鯨井可菜子「AからE」郡司和斗「これまでの年末年始」/田村 元「はんぺんの角」/田村穂隆「冬の肺葉」/橋爪志保「この場所はまだ」/廣野翔一「雪の映像」/三田三郎「ひとり新年会」連載 東直子の「楽歌*楽座」第7回 「映画de短歌」(後篇) ゲスト=北山あさひ・中山俊一・錦見映理子小島ゆかり│サイレントニャー 〜猫たちの歌物語8〜 吉川宏志│1970年代短歌史8│安田登│能楽師の勝手がたり5│ 佐藤弓生・千葉 聡│人生処方歌集 36│ 工藤吉生│Twitterで短歌さがします8 関川夏央|坂井修一著『森鴎外の百首』弘平谷隆太郎|三枝昂之著『跫音を聴く 近代短歌の水脈』柴田典昭|松村正直著『踊り場からの眺め 短歌時評集2011―2021』大西久美子|市原友子歌集『コバルト色の空』大森静佳|日高堯子歌集『水衣集』橋元俊樹|原田俊一歌集『あけぼの杉』短歌時評=山崎聡子「価値観の変化に思うこと」作品季評第121回・後半 佐佐木幸綱(コーディネーター)/久我 田鶴子/笹 公人 歌集歌書評・共選=小見山 泉/近江 瞬高野公彦 選 短歌研究詠草特選 高橋ひろみ準特選 久保澄子/長友聖次/樺島策子/江本たつ子/麻生みち子/小橋辰矢/藤田浩之/市村貴美子/渡辺実枝子/紺野ちあき/古島重明/松本 滋/村上公子/久保親二/船岡房公/福田八重子 第65回「短歌研究新人賞」募集要項 歌壇ニュース短歌研究詠草のおしらせ短歌研究次号予告
「さよなら」というメッセージを受け取って駆けつけると、彼女はマンションの屋上、フェンスの外に立っていた。出会った瞬間に一目ぼれした僕は、死神が呼んでいると語る彼女を引きとめようとするが――。(「タナトスの誘惑」)「小説を音楽にするユニット」YOASOBIの楽曲『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』『たぶん』『アンコール』『ハルジオン』の原作小説を収録!
「希望は自分のなかにある」。毎日新聞に掲載された名物書評が待望の書籍化!養老先生が今、本を通して人びとへ伝えたいメッセージとは。
お笑い芸人・はんにゃ川島が初めて語る、腎臓がん闘病の記録2015年秋。のちに妻となる菜月さんとの間に子どもができて幸せの絶頂にいた川島は、彼女と2人で行った温泉旅行先である電話を受ける。「腎臓がんの疑いがあります」それは、事前に受けた健康診断の結果の連絡だった。プロポーズ直前のがん発覚、病気を隠しての芸人生活、手術後のリハビリと、がん克服を経ての生き方――夫婦二人三脚で乗り越えた、笑いあり涙ありの日々の物語。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。*ユニット、ナガラ飯のTこと、伊藤丈尋氏は出版を目前に急逝されました。心よりお悔やみ申し上げます(編集部)。相方K氏の協力を得て未完部分を補足しました。また、作中の猫は知り合いの家で育てられることになりました。ネットのポータルサイトなどでたびたび猫漫画が紹介されている、ナガラ飯。紹介されるたびに、話題となり、今回初めて1冊の本にまとめました。Instagramでも大人気の猫漫画、今回は本書のみの書き下ろしの漫画も掲載、今までの猫遍歴も整理され、あなたの謎が解けるかも?!目次はじめのご挨拶序章 出会いChapter1 ルームシェア時代の猫Chapter2 大家さんと猫Chapter3 ウチの猫はひざに乗らないChapter4 犬もおるぞと〜実家編Chapter5 そんじゃあ、ちょっと行ってくるよぉい「あとがき」に代えて※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
親から子へ、子から孫へ受け継がれるいのちの尊さ。戦没者遺族に嫁いで、女性として、母親として……様々な視点から紡いだ、平和を願う詩&エッセイ集。「皮膚の色が違っても 思想が違っても 地球のどこで生まれてもいのちの重さは 変わらない楽しいときは 楽しさを分けあおう苦しいときは 苦しさを分けあおう悲しいときは 悲しさを分けあおう」
お金に関する今世紀最大の発見(!?)「流れ」とは何か。noteでの無料公開時に30万PVを超え、圧倒的熱狂の1週間を作り出し、その後完全予約制のオリジナル出版で初版5000部を売り切った「お金の学校」が普及版として満を持して登場。流れがあれば、お金も人も仕事もすべて動き出す。鬼才、坂口恭平がすべてをさらけ出して伝える「幸福」への道。【著者より】お金をみなさん毛嫌いしているところがあります。明晰な方でも、お金は疎くて、みたいな感じで敬遠してしまう人もいます。それではいつまでたってもお金との関係が良くなりません。ここはお金の学校です。まずはお金のことを大好きになってください。大丈夫、きっとうまくいくよ。【目次】1:オリエンテ―ション2:入学金について3:まずは企画書を書く4:お金とは時間である5:僕の印税についての楽しい話6:経済=「大丈夫、きっとうまくいくよ」と自分に声をかけること7:頭の中(お花)畑だよねあんた8:文藝春秋にとっての王とは何か?9:模倣を三つ揃えると経済になる――坂口恭平の経済史110:健康という経済――坂口恭平の経済史211:卒業式:祝辞 たかちゃんへの返礼
「極西文学」―それは1960年代後半以降に生まれ、90年代に書き始めた現代日本文学の作家達を呼ぶ、仮の名前である。アメリカ文学、ポップカルチャー、テクノロジー、そして戦争の影…。村上春樹がかつて切り開いた日本のポップ文学の道。その先の道を高速で駆け抜ける現代作家たちを、同じ速度で伴走する最新型の文学論。
生活、学び、仕事に子育て不安に揺れる日々をいつか思い出になるようなかけがえのないものにする32の知恵いま、新型コロナウィルス感染症禍で、誰もが大きなストレスや不安を抱えながら暮らしています。この難局を乗り越えるためには、みんなが創意工夫をしながら、自分たちのよりよい暮らし、働き方、学び方をつくっていくしかありません。そこで、さまざまな分野のコツを集め分析・研究してきたプロフェッショナルが、大変な状況のなかでの暮らしをよりよくするヒントを、独自の手法でまとめました。生活、学び、仕事、子育てなど、ひとつひとつの知恵・工夫は、シンプルで簡単なものばかり。お子さんがいる家庭にも、一人暮らしの方にも役立つ32のヒント。みなさんの暮らしをよりよくするための参考になりますように。今のコロナの時代を、感染症に関係を侵された時代というだけでは終わらせず、身近な人との関係を紡ぎ直した時代として過ごしていこう、そして、社会で起きた出来事をこれからも忘れないというだけでなく、忘れられないほどのかけがえのない人生の一部として生きていこう。そういう思いと希望を持って、本書を書きました。(「おわりに」より)
「自己責任」、「人様に迷惑をかけないように」、自立して生きていくことが喜ばしいとされる世の中で、そこからこぼれ落ちてしまう人はどうしたらいいのか?人に寄りかかることは心地いい、頼ってもいい!交際0日でしょぼい結婚をした著者による自伝エッセイ。
食エッセイ界の遅咲きの新星、じろまるいずみの初エッセイ集。チャーハンにステキなサムシングを入れてしまう母親グラタンが好きな吸血鬼……ごはんにまつわるウソみたいなホントの話の数々。笑えるのになぜかレシピまでついている異色の料理エッセイ!自ら居酒屋を切り盛りし、飲ん兵衛の舌を肥やしてきた著者が書く、思い出と紐付いた濃厚な食の記憶を軽妙に描いたエッセイは、これまでの「食エッセイスト」とは一味違う、骨太の読み応え。笑える料理エッセイになぜかすべてレシピがついているという形式が特徴的。noteで書かれたものに大幅に書き下ろしを加え、これまで書いてこなかった生い立ちに触れたエッセイも。一方、そのレシピは実用的でありながら、読み物としての強さもあるテキストが魅力。なぜか読むと「できる」気がしてくる、読むだけで自信を持たせてくれるレシピエッセイ。〈漫画家・渡辺ペコさんとの対談「私たちが『ごはん』を描いてしまう理由」を収録〉
たくさん迷う。だからこそ見つかる、自分らしい働き方500種類以上の社会人向け職業体験を提供してきた著者ならではの経験知を伝え、これからの働き方を考えるガイドブック。「何年働いても自信が持てない」「いまの仕事が自分に向いているのか分からない」――働き方に対する悩みを抱える〈仕事迷子〉が増えている。どうすればこの迷いを、自分らしく働くための力に変えていくことができるだろう?社会人のための職業体験サービスを提供する〈仕事旅行社〉代表の著者が、「自分らしく働く」を実践している仕事人たちへの取材を通して、これからの働き方のヒントを伝える。◎仕事旅行とは…さまざまな職業の体験プログラムを通じて、「働く力」を高める’学び’のサービス。見たことない仕事やその道のプロフェッショナルの言葉、仕事術にはあなたを拓くヒントがある。見知らぬ土地への旅を通じて自分自身を再発見できるように、いろんな職場を経験することで、仕事観を豊かにし、自分らしく「働く力」を整えよう!
独りで、ゆっくり、大量に!これが知的体幹を鍛え、思考の基盤を厚くする本の読み方。読書の醍醐味は、そこから何を読み取り何を得るかにある。当代随一の本の読み手が、これまでに手掛けた書籍解説、書評のほぼすべてを網羅した「全書籍解説・書評・読書論集」。できれば部屋から一歩も出ず、ずっと本を読んでいたい!読書は、アスリートにとっての基礎練習。室内で寝ながらできる走り込み、汗をかかない筋トレ、体を動かさないストレッチ。本さえあれば、1年365日、呼吸をするように思考を鍛えられる。著者の貪欲なまでの研究マインドに裏付けられた読書術を、あますことなく体験できる決定版読書論。先端ITビジネス系から塩野七生、城山三郎、古川ロッパ昭和日記まで。「特殊読書の愉悦」「棺桶に入れてほしい本」などコラムも抱腹絶倒のおもしろさ。
恋バナ収集というちょっと変わった活動を行うユニット「桃山商事」の代表を務める著者が、これまで1200人以上の女性たちの失恋話や恋愛相談に耳を傾けるなかで気づいた、失望される男性に共通する傾向や問題点とは? 女性たちの生の声を聞いてみると、男女でこんなにも違う景色が見えているのか、ということが浮かび上がってくる。ジェンダー観のアップデートが求められる現代を生きる、すべての人たちに贈る、より良い関係を築くための「心の身だしなみ」読本。
今もっとも注目を集める写真家の一人である齋藤陽道さんは聴覚に障害がある。子どものときから補聴器を付け発声の練習をしてきた(させられてきた)。学校では聞こえるふりをして、休み時間には本に顔を落としていた。子供のときのことを思い出そうとしても、実感となる思い出がない。でもろう学校に入って手話と出会ってから、世界が変わった。毎日学校に行くのが楽しくてたまらない。写ルンですが流行ると、友だちを撮りまくった。社会人になると、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」でも活躍。そして、いつしか写真の道へ――。手話、抱擁、格闘技、沈黙……ひとつひとつ向き合えばすべてが声になる。写真家は、さまざまな声と写真を通し、世界を取り戻していく。
ここは沖縄・那覇の市場通り。人と本が出会う小さな古本屋。今日も私はかわらず店を開ける。店に立ち、市場のことばに耳を傾ければ、今日も人と本が豊かに、楽しげに行き交う──。沖縄の本を地元で売ることにあこがれて、那覇に移住して9年。店先から見えてきた、そして店先で考えてきた、本のこと、人のこと、沖縄のこと……。古本屋の店主にして気鋭のエッセイストが新たな視点で綴る珠玉のエッセイ集。
1970年代後半に西武百貨店の書籍売場としてスタートし、2015年7月、多くの人に惜しまれつつ閉店を迎えた「リブロ池袋本店」――およそ40年の歴史を、その最後の日までともに歩んだ著者が綴る〈もうひとつのリブロ史〉。池波正太郎をはじめ、吉村昭、津村節子、北方謙三、大沢在昌ら作家との交流や、一癖も二癖もある書店員たち・お客様たち、時代を読んで仕掛け続けたブックフェアの数々を辿りつつ、これからの書店文化への願いを込めたメッセージを送る。
2001年に船出した小さな総合書店「ブックスキューブリック」。素人同然で始めた本屋の旅は、地元・福岡の本好きたちや町の商店主を巻き込み、本を媒介に人と町とがつながるコミュニティづくりへと展開した。ローカルブックストア店主は理想の本屋像をどのように思い描き、歩んできたのか。独自の店づくりから、トークイベントやブックフェスティバルのつくり方、カフェ&ギャラリーの運営まで。15年間にわたる本屋稼業の体験をもとに、これからの本屋づくり、まちづくりのかたちを示す。