【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
第1章 積読から蘇った文庫本/6歳 銭湯と暖簾第2章 7歳 小学生が男風呂で見た女の子/8歳 同級小学生が自宅から持って来たモノクロヌード写真/鴎外と『古事記』/中学生時代 中学生悪ガキの話第3章 高校生時代・多感だった時代 夢精とマスターベーション/刺激を受けた二人の女性/大学生時代の体験/学生アルバイト第4章 社会人 独身時代、山陰の女/大阪暮らし第5章 海外体験/海外出張:台湾のビジネスホテル/韓国/中国/インドネシア/豪州:金髪/南米:黒人/社長のセクハラ/82歳の『ヰタ・セクスアリス』第6章 痴漢、盗撮は犯罪/究極のセックス 射精&射卵 結語 男性の更年期障害
人気作家・柚木麻子をつくりあげた57冊! 名作は堅苦しい、と感じている人も多いだろう。しかしページをめくれば、そこにいるのは、今の私たちと変わらない悩みを抱えた人々で、女の友情、野心、恋の駆け引き、男の本音といったテーマなどが、余すところなく描かれている。つまり名作には、女子が今を生きるために必要な情報が山ほど詰まっているのである。本書は、スタンダールの『赤と黒』、有吉佐和子の『悪女について』からメルヴィルの『白鯨』まで、57冊の読みどころとその本にまつわる著者の思い出を紹介。読んだ人も、これから読む人も、読むつもりがない人も、「世界名作劇場」を観ているかのように楽しめる。『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』の著者による、初の刺激的な読書案内風エッセイ集。
ひとりの楽しさも、心地よさも知っている。もう恋愛に振り回されたくない。いや、ぶんぶん振り回されてみたい。??行ったり来たりのわたしの心!恋愛なんてもう卒業。花や草や虫を愛で、気の合う仲間を思い、心穏やかに暮らしていたい。そう嘯きながらも、恋に恋する気持ちが捨てられない。恋愛は甘く美しく、しかし時に猛毒ですらあることだってもちろん知っているというのに??人と人との間で交わされる、恋と愛のエピソードを渉猟する日々を丹念に綴った、メレ山メレ子的恋愛フィールド雑記帳。穂村弘さんとの特別対談を収録!ブックデザイン:服部一成
ああ、世界は奇跡に満ちていたんだな。「ニヤニヤ、クスクス。これ、立派な映画作りの教則本です」役所広司「ため息がでるほど、画には映らない想いがつまってる」仲野太賀 一貫してオリジナル作品に拘ってきた著者が、初めて小説をもとにした作品のメガホンを取った。原案は、佐木隆三氏の『身分帳』。13年という最後の刑期を終えた元殺人犯の人生を描き、舞台を昭和から現代に移して脚本化。『身分帳』との出合い、脚本執筆のために潜り込んだ婚活パーティ、一か八かの撮影現場、コロナによる編集作業の休止など、映画の制作過程の出来事が時にユーモラスに、時にアイロニカルに描かれる。 『すばらしき世界』は、2021年2月11日に公開。主演の役所広司さんはじめ、仲野太賀さん、長澤まさみさんなど豪華キャスト。2020年9月に行われたトロント国際映画祭への正式出品など既に注目を集めている。
世界中で撮りためた猫のベストショットを選りすぐったフォトエッセイ第2弾。何ごとにも集中する猫たちの表情は仕事師そのもの。
この世は苦の世界であるが、その原因をつきとめ、克服して生きてゆきたい! 精一杯生きることが幸福につながる――うつろいやすい愛をつなぎとめるには、どうすればよいか? 嫉妬の苦しみから、救われる方法はあるか? 孤独で淋しいとき、生きる証をどこに求めればよいか? 若々しく輝いて生きるためには、何を為すべきか? ……愛の不確かさを考え続け、書き続けてきた著者が、人それぞれの、自在で自然なあり方を説く法話集。
自分にとって大切な本の「再読」は人生を豊かにする。作家柳田邦男がこよなく愛する、井上靖『あすなろ物語』からゴーゴリ『外套』まで、名作24篇との再会の記。柳田式読書のすすめ。
「この集で、私は石川淳さんのダンディズム、つまり精神のおしゃれを存分に示したいと思った」──。和漢洋古今聖俗を自由に往還する珠玉の随想を澁澤龍彦が精選。
君はボクのクリーンヒットや――。夫婦脚本家・小説家である木皿家で、ある晩、夫が妻に呟いたコトバ。シリーズ第三弾は、夫婦の結びつきがより伝わってくるようなエピソードや、日常で見落としがちな大切なことを掬いとったエッセイが充実の一冊。互いにファンであることから実現した、芥川賞作家・藤野千夜さんとの初対談も収録!
アルツハイマー病の進行自体に介入する初めての薬『アデュカヌマブ』は承認されるのか?2021年3月7日までに下されるFDA(アメリカ食品医薬品局)の判断を、世界が固唾を呑んで見守っている。本書は、『アデュカヌマブ』開発にいたるまでのアルツハイマー病解明をめぐる研究者と患者の100年の物語。アルツハイマー病遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発。ワクチン療法から抗体薬へ――。名声に囚われた科学者の捏造事件。治験に失敗した巨大製薬会社の破綻。治療薬開発に参加した女性研究者の発症とその苦悩。幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。
「色即是空」,誰もが一度は耳にし口にしたことのある「般若心経」の全てを,寂聴師が分かりやすくかみくだいて説き明し,この世を生きる私たちの心の拠り所をやさしく語りかける。ロングセラーの新装版
「一冊の本だけしか売らない書店」誕生前夜。ベストセラーとして話題を呼んだ単行本がついに文庫化!前代未聞の「一冊の本だけを売る書店」として、今や国内はもとより海外からも注目を集める銀座「森岡書店」。その人気書店誕生前夜の物語。大学卒業後、本と散歩に明け暮れたモラトリアム期、神保町の老舗古書店で日々勤しんだ修業時代、その後、茅場町というビジネス街で古書店を成功させるまでをリリカルに描く。「店内にはシューベルトのニ単調ソナタがブツ、ブツという音とともに鳴り響いていた。たしかにこちらもあまりに牧歌的に長すぎる。LPレコードのかなたのピアニストも、二律背反のなかでもがいているのだろうか」「私のようなものがこの時期に独立することは、荒海に飛び込んでいくような行為ではないか。独立はとんだ落とし穴なのではないか」「見渡すかぎりの荒れ地。風はそのあいだを土煙を巻いて、侘びしく吹き抜けた。住所はさしずめ東京中央区無番地といったところだろう。私はそこに古本屋を開いてしまった」(本文より)。本を愛する人、書店、ブックカフェを開いてみたい人、書店に関わる人すべて必読の一冊。解説はエッセイストの酒井順子さん。
[グラビア&インタビュー]映画『罪の声』公開記念 小栗旬×星野源 事件発生から35年、令和の時代に演じる意味。塩田武士のベストセラー小説が映画化。初共演の二人が、役者として初めて向き合い感じたもの、生まれたもの。[特別書下ろし]・神永学 魔女[特別掲載]・ジャルジャル福徳秀介 インタビュー&エッセイ笑いの天才が極甘酸っぱ恋愛小説を書いたら!?[読み切り]・一穂ミチ 花うた・乾ルカ 約束の朝・鯨井あめ 上映が始まる・阿部暁子 帰還のビート[特別対談]・黒川博行×赤松利一 日本にカジノ? 俺たちは賛成やで[特別インタビュー]・夏川草介 いま、美しい景色を書き続けるために・遠藤彩見 「食」と「料理」と「人間関係」と。 書評 清田隆之 [特別企画]・新ライブエンターテインメント「STORY LIVE」へご招待!・行成 薫 MASTERMIND・柏井壽 著者&ヒロイン「GO TO KYOTO」夢デート[シリーズ]・赤神諒 梟の眼[エッセイ]・酒井順子 人はなぜエッセイを書くのか・後藤拓実(四千頭身) これこそが後藤・岸田奈美 飽きっぽいから、愛っぽい・藤谷治 小説から聴こえる音楽 (9)・新井見枝香 きれいな言葉より素直な叫び[コラム]・武田砂鉄 もう忘れてませんか?・〆切めし 町田そのこ [漫画]・益田ミリ ランチの時間・ジェントルメン中村 ようこそ!アマゾネス☆ポケット編集部へ -NOW-[本]・若林踏 書評現代(ミステリー)・吉田大助 書評現代(青春・恋愛)・柳亭小痴楽 書評現代(時代)・内藤麻里子 書評現代(エッセイ・ノンフィクション)・東山彰良 読書中毒日記・今月の平台 *長編「XXX」はライト版には掲載されておりません。
「降りかかった火の粉は払わず浴びる」恋愛、仕事、結婚、セックス――――女性を取り巻く悩み、壇蜜が承ります。 やることも、考えることも多く、年齢にも甘えられない。女を出しても出さなくても怒られる。一方、経験を重ね、賢くなって、落ち着いてきれいになっていく人も多い。人間として生き物として、恐れられて、いろいろと言われる。そうでも思わなきゃやってられない。本書は、これまで著者が3年間かけて応えてきた相談内容をまとめた一冊。最後に、書き下ろしで40歳を迎える著者自身の30代の振り返りを大量加筆しました。
いつだったかドラマの演出家の男性に言われたことがある。「有名な旦那さんがいて、お子さんも育てて、女優もやって、すべて手に入れてますね、完璧じゃないですか」びっくりした。私ってそう見えるんだ。外から見えるものを数えたら、確かにそうかもしれないな。でもね。私にも事情がある。やりたいことができなくて眠れないほど悔しいことも、逆立ちしたって手に入らない憧れも、自分の不甲斐なさにのたうちまわる夜更けもある。そう反論するのはわがままだろうか。――本書より
日韓累計140万部のベストセラー『私は私のままで生きることにした』著者最新刊、待望の日本語版!「ありのままの自分」で生きることにした私たちが次に目指すのは、幸せに生きるための人間関係を築くこと。……………・誰しも、一人じゃ生きられない。だから、自分が心地よいと思う他者とのバランスを見つけよう。生きるうえで必ず関わる、自分以外の誰か。家族、友人、恋人、同僚など、人生で出会う様々な他者との関係について、どうすれば心地よい関係を築けるかを語る。私たちが幸せに生きるために、頑張りすぎずに、気楽に、今一度、人間関係を見直そう。【目次】第1章 振り回されずに、堂々と ―自分を肯定するということ―第2章 頑張りすぎずに、気楽に ―私らしく生きるということ―第3章 ピリピリしないで、丁寧に ―人とともにするということ―第4章 びくびくしないで、キリリと ―胸を張って生きるということ―第5章 我慢しないで、スムーズに ―気持ちを言い表すということ―第6章 冷たくしないで、やさしく ―愛を学ぶということ―【著者プロフィール】著:キム・スヒョンイラストレーター・作家。韓国では本書の他、4冊の著作がある。2019年に日本語版を発売した『私は私のままで生きることにした』(小社刊)は、韓国で100万部、日本で40万部のベストセラーになった。◆Instagram⇒@217design訳:岡崎暢子 (おかざき のぶこ)韓日翻訳家・編集者。韓国人留学生向けフリーペーパーや韓国語学習誌、韓流ムック、翻訳書籍などの編集を手掛けながら翻訳に携わる。訳書に、『クソ女の美学』(小社刊)、『あやうく一生懸命生きるところだった』(ダイヤモンド社)などがある。
栄養バランスを考えつつも、料理に手間をかけるのは苦手──「最小の労力で最大の効果」をテーマとして掲げつつ、日々の食、だしと道具の関係から夏バテ、糖質制限、外食、子どもの食育まで──。生活の中で「食」と「健康」を明るく考える大好評エッセイ!
嫁姑問題に悩んだ森鴎外の母・峰子、愛鶏家としての高群逸枝、東京初の女性校長になった木内キヤウ……。現代女性と同じような感覚を持って、激動の明治時代を生き抜いた女性たちを、身近な感覚でユーモラスに紹介する評伝集。
長年の「漢方生活」のおかげで健康的になったが、それでも時に訪れる「夏バテ」や「靴擦れ」。漢方の先生に尋ねてみると、ちょっとした不調もすべて日常のある習慣が原因だった!? とにかく体の不調の原因を取り除き(「体をかるく」)、ベランダの大型ごみの撤去から始まり、段ボール数十個分の本、着物を捨て、洋服はついに四十三枚に!(「物をかるく」)。そして、持たないスマホについて(「しがらみをかるく」)……『ゆるい生活』から3年。身の回りの無駄をそぎ落とし、心身共に軽くなっていく過程を綴るエッセイ。
いつまでも20代の心のモノサシで生きていたら大変。歳を重ねるにつれ、体調不良、心の不調など、問題は出てくるもの。そんな自分をそのまま受け止めて、ぬるく過ごす日常。とかく無理しがちな現代人必読の、’頑張らなくてもいい’と思えるエッセイ25編。
ある日突然めまいに襲われ、訪れた「漢方薬局」。ここから漢方薬を飲むだけでは終わらない、我慢と忍耐の暮らしが始まる。お菓子禁止、体を冷やさない、水分を摂りすぎない、趣味は一日ひとつなど、約6年にわたる体質と意識改善の様子を丁寧に綴る。
日本一おもしろい自転車エッセイ。どんな高級スポーツカーに乗るよりも自転車で走るほうが楽しい! 面白い! 気持ちいい! ――「日本一の自転車評論家」が、スポーツ自転車にハマって、20数年。総距離300kmのレースに出場すること15回、還暦を迎えてもなお、急勾配の坂を前に興奮する。どんなスポーツカーよりも乗って楽しいという、ロードバイクの魅力が存分につまった痛快エッセイ。<『ロードバイク熱中生活』に大幅に加筆し改題>
台湾各地を歩いて歴史を紐解き、さまざまな人と出会いながら、旅の途上で湧き上がる心情を綴っていく。前作『美麗島紀行』から5年、台湾への興味と愛は尽きることなく、著者自身が撮影した数々の写真とともに、台湾の多彩な側面に迫る。近くて遠い、台湾の本当の姿を求めて歴史と人に寄り添う台湾紀行。美術家・奈良美智さんも絶賛!「ガイドブックだけじゃつまらない! いろんな扉を開けてくれるお話の数々。台湾好きになったら次に読むのはこれでしょ!」
「(還暦を迎えても)昔の自分に戻るのではなく、BBA(ババア)であっても新しい自分に出会うことをこれからの喜びにしたい。新しい元号、新しい時代に、新しいBBAの楽しみを探していきたい、みなさんと共有していきたい」。スタイリストの地曳いく子さんが、日々の出来事を、ときに悩みながらもポジティブな思考で綴ったエッセイ集。ファッションから話題のドラマ、映画、音楽、旅行、グルメ、恋愛、友情、孤独、そして、コロナ禍の生活まで。正解のない時代の道しるべに。
ハードバイオレンスの巨匠・勝目梓という作家は、著作が500冊を超えているものの、エッセイの類いは書かないことで有名だった。「エッセイは得意ではない」というのが理由だろうと噂されていたが、ほんとうのところはうかがいしれない。唯一のエッセイといっていいのが本書である。しかも、内容が著者自身の性を、赤裸々につづっている。正直さは感動的ですらある。おのれの性、性にまつわる事相、変遷などを大真面目に書き尽くす。
半世紀の時空を超えて、太郎の言葉はぼくたちの胸にまっすぐ届きます。むしろ先の見えない不安な時代だからこそ、ズシッと響くのかもしれません。そして読み進むうちに、いつのまにか自信が湧いてきて、誇らかな気持ちになる。不思議な感覚です。 やっと時代が太郎に追いついた。そう言う人もいるけれど、ぼくの見方は少しちがいます。追いつく対象ならやがて追い抜かれるはずだけれど、けっしてそうはならないと考えているからです。再生を果たした太陽の塔が50年のときを超えてぼくたちを挑発するのは、太郎が未来を先取りしていたからではありません。太郎は生涯をとおして「人間とはなにか」「芸術とはなにか」を考えつづけただけです。人間の本質は千年や二千年では変わりません。太陽の塔がいつまでも古くならないのは、きわめて高度な普遍性を備えているから。おなじように太郎の言葉も古くなりようがないのです。平野暁臣(文庫版「おわりに」より) 太陽の塔から半世紀を超えた今尚、岡本芸術は「人間とはなにか」「芸術とはなにか」を挑発し続けてくる。世界のパラダイムが大きく変換する混迷の時代だからこそ読みたい岡本太郎の言葉。それらは迷ったとき、困ったとき、ブレそうになったとき、生きることの真の意味を教え、自分の芯を思い出させてくれる。心に響く普遍的な言葉の数々は、読む人の血肉となり、明日を生きる自信や誇りとなる。書籍未収録原稿を収録し、再編集した充実の人生論。
世界中のまずいビールからはじまり、かつて社員旅行で訪れた名湯・伊香保温泉での珍騒動、メコンにシベリアにアリューシャン、南の島の妄想を含んだ回想記など全15編を収録。世界を飛び回って出会ったヒト・モノ・コトが軽快な筆致により躍動する、著者の旅エッセイの本領。旅の軌跡を振り返る一編一編に笑いと哀愁、そしてこれからも旅に生きる覚悟が込められている。読めば探検・行動意欲が湧き上がること必須の1冊。
雪の結晶の研究で有名な物理学者,中谷宇吉郎.寺田寅彦に師事し,随筆家としても名を馳せた.「雪の十勝」「兎の耳」「立春の卵」「地球の円い話」「イグアノドンの唄」など,科学の面白さと味わいに満ちたエッセイ22編.
父露伴の没後,文筆の道に進んだ幸田文.端正で勢いのある文章には定評がある.味わい深い小説「台所のおと」「祝辞」,生い立ちを語る「みそっかす」,露伴の臨終を描いて圧巻の「終焉」など,孫娘の編んだ作品集.
ライムスター初のオフィシャルブック発売決定!30年にわたって最前線を走り続けてきた理由ヒップホップのキングが明かすサバイブ術2019年に結成30周年を迎えたライムスターが初のオフィシャルブックを刊行する。題して『KING OF STAGE〜ライムスターのライブ哲学〜』。グループが結成30周年を記念して行った全国ツアー「KING OF STAGE VOL.14 〜47都道府県TOUR 2019〜」と並行して「ぴあアプリ」にて連載した「RHYMESTER: One for the Road〜47都道府県ツアー日記〜」の待望の書籍化だ。ここでメンバーが初めて明かすライブアーティストとしての心得は、まさに30年の歳月をかけて研ぎ澄ましてきた「ステージの王」の創意工夫の集大成。ライムスターが日本の音楽シーンで生きながらえてきた理由、ライムスターが日本でヒップホップを表現することに向き合ってきた試行錯誤の歴史、そしてライムスターという世界的にも稀有なキャリアを歩むヒップホップグループの本質、そのすべてが詰まった一冊といえるだろう。ライムスターのファン、ヒップホップのファンはもちろん、ミュージシャンとミュージシャン志望者も含めた多くのクリエイターにも強くおすすめしたい内容だ。なお、書籍化にあたってはライムスターのライブパフォーマンスの魅力にさらに多角的に迫るべく追加取材を行って併録。「King of Stage」の成り立ちを追うライムスター2万字インタビュー、Mummy-Dが説く裏方スタッフとの「チーム論」、DJ JINがDJ松永(Creepy Nuts)とDJ DAISHIZENを招いてライブDJの実態を語らう「ライブDJ鼎談」、宇多丸がゴスペラーズの盟友村上てつやとMCについて意見交換する白熱の「ライブ哲学」対談のほか、写真集『RUFF, RUGGED-N-RAW: The Japanese Hip Hop Photographs』でもおなじみcherry chill willの撮影による初出のツアー写真も掲載。