【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
デビュー20年を経て、新日本プロレスマットで新境地を開拓したKENTA選手の半生を振り返る自伝本。全日本、NOAH、WWE、新日本と国内外の主要団体で山あり谷ありの激動のプロレス人生を歩み、不退転の決意でプロレス道をまい進するKENTA選手が、その覚悟を初めて語った。【目次】第一章 面倒臭いタイプの少年期(0〜15歳)第二章 白球に夢を懸けた高校時代(15〜18歳)第三章 古き良き厳しさがまだ残っていた練習生時代(18〜19歳)第四章 葛藤と模索の新人時代(19〜21歳)第五章 密かに引退を考えていた飛躍時代(22〜24歳)第六章 方舟の中心へ 駆け上がった充実期(24〜28歳)第七章 2度の長期欠場とヘビー転向の時代(29〜32歳)第八章 左肩負傷と苦悩のWWE時代(33〜38歳)第九章 新しい自分を確立した新日本時代(38歳〜)
谷崎潤一郎の考察、エッセイ。まだ電灯が無かった時代の日本家屋における日本人の感性は陰翳を生かしたものだった。西洋文化は部屋の隅々まで電灯で明るく照らしてしまうが、これは日本人には合わない。日本人の肌、髪、建築、紙、食器、食べ物、能、歌舞伎など多岐にわたって陰翳の考察がなされている。日本建築の明るすぎない、陰翳を生かした造りが日本人の感性である。「陰翳礼讃」「二月堂の夕」「文房具漫談」の三本を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
私は本を諦めない──今村翔吾初エッセイ集。第166回直木三十五賞を受賞し、作品だけでなくテレビ出演などでも注目を集める著者の初エッセイ集。地元・滋賀の情報誌に連載された「湖上の空」を始め、新聞や雑誌などで発表されたエッセイ・書評などを収録する。織田信長や石田三成など滋賀にまつわる人物のエピソード、文学賞の仕組み、年号について、季節の果物について等々、折々の話題のほか、作家を目指したきっかけや、自著に込めた思い、忘れられないヒーロー、少年時代の思い出、家族やダンスインストラクター時代の教え子との交流など、著者の素顔が見えてくる。「人の評価がいかなるものであっても書き続ける。いかなる声も正面から受け止め、ただ黙然と書き続ける。一人でも多くの人に『面白い』と思って頂けるために」とは、デビューシリーズ「羽州ぼろ鳶組」の読者に向けたメッセージ。また、直木賞受賞後、新聞各紙に寄稿したエッセイも網羅する。「たとえ誰が諦めても私は本を諦めない」「たった一冊の本が、次の本との出会いを作り、揚げ句は書かせるに至り、一人の作家を作った」「私に夢をくれた出版界を微力ながら盛り上げたい」こうした著者の熱い思いが胸を打つ、必読の一冊。
オペラ《蝶々夫人》の海外2000回公演。渋沢栄一、滝廉太郎、プッチーニ……綺羅星のごとき財界人・芸術家が周囲を彩ったその数奇な運命。東京音楽学校、帝国劇場、ロイヤル・アルバート・ホール、ホワイトハウス……明治〜昭和期に「声」一つでプリマ・ドンナの階段を駆け上がった三浦環。本人直筆の手紙を含む膨大な資料から、その人間像とドラマを流麗な筆致でつづった、著者初の伝記ノンフィクション。「マダム・ミウラがうたっているのではない。私が心の中で描く、幻のマダム・バタフライが舞台に現れたと思いました(略)あなたは世界にたった一人しかいない、最も理想的な蝶々さんです」(プッチーニ)「芸術家は社会の花です。(略)妻だからといって家庭にとじこめることは公徳を無視した封建思想です、芸術に対する大きな冒涜です」(三浦政太郎)日本の芸術史に新たな光を当てるノンフィクション!
リバタリアンとは、個人の自由を最大限に尊重したいと考える人。価値観や倫理観は多様であり、それぞれ異なった判断基準があってよい。暮らしや健康、文化や社会などを題材に、自由を尊重することの意味を問いかけたエッセイ。自由を尊重する考え方を少し取り入れるだけで、憂鬱な気分がすっと晴れたり、あなたが抱えている問題が解決へ向かうかもしれません。
ローカル線で小さな町を訪ねること、台湾の人たちのこと、そして尽きせぬ荷風への思い……。老年の日々を綴る日記。
橘司はふと目覚めると真っ暗な部屋の中にいた。手足を拘束され、身じろぎすると体に激痛が走る。そこは精神科の保護室だった。十九歳という最年少で公認会計士の資格を取得、以後、会計事務所や監査法人で実務経験を積み重ねてきた。時に人間関係に悩みつつも真っ当に歩んできたはずが、勤務先が反社会的勢力と繋がっているのではと強い疑念を抱いたことから精神の均衡が破れ、奇矯な行動に走って警察に捕らえられた挙句、「統合失調症」と診断されて入院となったのだった。心を病む他の患者たちとの交流の中、正とは、悪とは何か、自分には何か特別な力があるのだろうか、などなど、千々に思い乱れる日々が続く。現実と妄想の狭間で揺れ動きつつ、自身の病と向き合った一人の青年の貴重な記録。<目次>混乱と静寂の狭間疑念と焦燥の狭間安静と試験の狭間精神と神々の狭間あとがき<著者紹介>1988年11月4日埼玉県生まれ。高等学校は商業系の学科に進学し簿記を学び、公認会計士を志し専門学校へ進学する。19歳の最年少で公認会計士試験に合格。税理士法人で税務業務、監査法人で監査業務、事業会社で会計業務を経験。26歳の時に統合失調症を発症。月に一度、通院し筋肉注射治療を行っている。
日本最年長お天気キャスター・森田さんが気象業界の50年余りと人生を語る気象観測データや数値予報資料を解析し、気象予報を行う気象予報士。お天気キャスターを目指して資格を取得する人も増加しています。天気予報は毎日の生活だけではなく、農林水産業、交通機関、流通・小売業、イベント・旅行産業など多くの産業にも重要な情報です。本書では、気象業界や気象予報士の歴史や仕事内容を一望し、特殊な資格ならではのエピソードや魅力を紹介。また、気象予報士を目指す人たちへ向けて、適正や心構え、勉強法などについても解説します。【目次】■はじめに■1章 幼少期から日本気象協会を独立するまで甚大な被害を出した伊勢湾台風プラネタリウムに憧れ、さまざまなアルバイトを経験日本気象協会東海本部の職員になる名古屋から東京へ前代未聞の「3回連続穴あけ」事故を引き起こす解説はわかりやすく、やさしく、自分の言葉で生放送でアンパンをガブリ倉嶋厚さんに憧れて「今を語る天気予報」へ方向転換天気予報のニーズは人それぞれ独立のきっかけは湾岸戦争洗濯指数と野村監督■2章 気象予報士制度ができてから会社設立と同時期に気象予報士制度ができる夕刊紙の見出しに「森田さん落ちる!」「あしたはあした」の意味お天気キャスター養成所「森田塾」気象予報士とお天気キャスターの違いリアルタイムの解説が重要「伊豆七島夕日生中継」でハプニング死ぬかと思った「富士山頂生中継」「日食病」を罹って12年■3章 気象予報の歴史と発展天気図、気象予報の始まりと歴史気象観測がすべてのきほん数値予報の誕生天気予報における三種の神器世界気象機関(WMO)「気象業務法」と「気象予報士制度」気象予報士の仕事と予報業務許可事業者とは気象予報を行っている機関気象予報士の勤務体制■4章 気象予報士になるには受験資格と試験内容勉強の取り組み方どうやって、どこで学ぶ?学科試験と実技試験の勉強のポイント参考書のステップ理科嫌いの克服術時間がない人の克服術資格を取ってから■5章 これからの気象予報士気象予報士の適性動物季節観測の廃止から発展継続へ向けて「本物」を知る魅力を教えてくれた島バナナもし、天気予報がなかったら?気象学は曖昧な学問気象産業の課題、増える予報の種類■おわりに
日本競馬に革命を起こした名調教師の独白。通算1570勝、重賞126勝のうちG1は34勝、リーディングトレーナーになること14回――、数々の記録を打ち立て、日本競馬に革命を起こした名伯楽の今の願いは、「これからもずっと競馬を楽しんでほしい。馬という動物を愛してほしい」ということ。日本競馬のシステム、血統の重要性、海外競馬への思い、そして馬の愛おしくも強かな心情まで、競馬を愛するすべてのファンとホースマンに語りかける珠玉のメッセージ。(底本 2022年9月発売作品)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。「いつかフィンランドに住みたい」10年以上温めていた夢を実現するために、フルタイムで働きながらお寿司の修業を始めた会社員。東京の小さなアパートで過ごした、大変だけど学びがあって、不安と同じくらいワクワクを感じる、夢に近づきつつある日々の絵日記を当時のままにフルカラーコミック化!たとえばこんな日々↓・会社が終わってから握りの自主練。ベーコンが魚の代わり!?・推しキムチに出会う! みつまめにハマる!・寿司店で包丁を握る! 築地&豊洲デビュー!・ラーメンも好きだ! ラーメンを作りに行く!・猫が我が家にやってきたetc…大変な一日も、なんでもない一日も、同じように愛して綴られた絵日記たち。元気いっぱいにトライし続ける、夢を叶える途中の毎日をぜひ一緒にお楽しみください。ほがらかな人柄と驚異的な行動力を併せ持つ著者の記録が、暖かな刺激になりますように!【収録内容】2021年冬〜夏の絵日記 42エピソード※SNSで「今日の日記」として発表されたものと同内容となります[描きおろし漫画]・カルサリキャンニト・日本最南端への一人旅・幻のキムチ工場見学[描きおろしコラム&コメント]・2021年冬/春/夏のコラム・各絵日記への振り返りコメント【大人気SNSアカウント「週末北欧部」とは…】北欧が好きすぎて、会社員として働きながらフィンランドでの就業を目指して寿司学校に通い、ついにその夢を叶えてしまった人。前向きで、何かを愛することが上手な著者のエッセイは優しくてエネルギッシュな読み心地。(自画像のにこにこしたおもちのような生物は、カモメがモデル。)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
「あたしがいるからだいじょうぶやで!」そう豪語する心疾患児(幼稚園生女子)をふくむ個性派3人きょうだいと、この本の著者でもある親。予測不可なカオスばかりが発生しても、どうにかこうにか対応可。そう、きっとなんとかなるに違いない――同じように病気とたたかう子どもたちへの想い、周囲の人たちとの奇跡的なつながり……。日々への感謝とユーモラスな視点を織り交ぜつつ、子持ち主婦がこまやかな筆致でつづります。noteからセレクトした文章にはさらに手を加え、書き下ろしも5本収録。
京都に生きた女たちの足跡を酒井順子が辿る。「京都は女の街である」京都に通い続けるエッセイスト・酒井順子による、全く新しい視点から切り取った京都エッセイ&ガイド。女性の生き方、古典、旅、文学など幅広く執筆活動を行う著者が、小野小町、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、大田垣蓮月、上村松園など歴史上の女性たち43人の足跡をたどる旅に出た。「京都の中でも、京都らしさを最も濃厚に抱いている存在は、名所旧跡でも食べ物でもなく、京都の『人』なのではないかと私は思います。(中略)京都の都会人の中には、今も、平安以来続く都会人らしさのしずくが、滴り続けているのです。」(「はじめに」より)京都に暮らした女性たちの生き様を知ることは、現代の京都の人々、そして京都の街を知ること。この本を片手に歩いてみると、平安時代の遺構がそのまま残っているところもあれば、貴族の屋敷が今は児童公園になっていたりすることにも気づく。京都の通りを上ル下ルし、西へ東へと歩き回り、時代を行ったり来たりして、新たな旅の提案を教えてくれる。この本を読むと京都の歴史や文学がぐっと身近になること間違いなし。京都散策に便利な地図付きです。(底本 2022年9月発売作品)
さみしい時こそ、本を読もう――。文庫解説の名手が紹介する本の楽しみ方とは。活躍中の作家たちの傑作を読むと、同じ時代に生きていることが嬉しくなる。渾身のノンフィクションは、現実に向き合う力をくれる。太宰や三島など文豪の名作も、きっと身近に感じられる。励まし、教え、時に人生の指針も与えてくれる本に出会うための一冊。『読むよむ書く 迷い多き君のためのブックガイド』改題。
ど天然な西川きよし師匠、嫉妬が原動力の山里亮太、客にマジギレするメッセンジャー黒田、スケールのでかいバカ・ピース綾部、還暦のバイト芸人リットン調査団、常にふざけてる女・ガンバレルーヤよしこ……。吉本歴30年超えの「日本一心のない司会者」が、底知れぬ芸人愛と悪い笑顔で、吉本芸人の奇行蛮行をいじり倒す! 【キングコング西野の東野幸治論、平成ノブシコブシ徳井の解説収録】
70万部突破のベストセラー『すべての瞬間が君だった』のハ・テワンによる3年ぶりの新作!「読み終えて涙が出ました。いつも暖かい慰めになってくれてありがとうございます」「今日の私の姿がそのまま文の中に込められています。大きな力をもらいました」…感動の声続々!!あなたの心の奥底をゆさぶり、やがてあたたかさに満たす一冊。偶然出会ったたった一行の心のこもった文章が、時にその瞬間を、一日を、これからの人生を乗り越える力を与えてくれる。人生のさまざまな瞬間に寄り添い、ささいな日常をきらきらと輝かせるそんなことばがぎっしりつまったエッセイです。本書の中には、誰かを思うたくさんの心が込められています。辛いのではないか。痛いのではないか。どうすれば慰めになるのか。どうすれば愛をこめた言葉をかけることができるのか。もっと勇気を与えたくて、力になってあげたくて、一歩近寄ろうとする気持ち。ハ・テワンが読者に向けて発信する文章には、このような愛に満ちています。前作が70万部超えるほど長く愛されているのも、彼に感謝の気持ちを表す読者たちの返事が毎日のように殺到するのも、そのため。本書は、多くの人が忘れかけていた「愛」や「優しさ」を日常のなかにとり戻す一冊。読めば、心の奥がゆさぶられ、涙と笑顔にあふれ、やがて、心がふわっとやわらかくなることでしょう。※カバー画像が異なる場合があります。
「なめくじたべたいの」そう言いだした3歳の子どもの本心は? 楽しげに歌う童謡に登場した謎の人物とは? 夫婦のほうが夢中になってしまった初キャンプ、嵐のように過ぎ去った幼稚園受験など、子育てに奮戦する女優の人気エッセイ第2弾!
東京五輪のドタバタ、笑いとホロコースト、無差別殺傷事件、ロシアによるウクライナへの侵攻……話題となった出来事から、人間の未熟さ・弱さを見つめ、世の中の深層をえぐる論考集。朝日新聞「天声人語」より、やっぱり深くて鋭かった「芸人人語」第2弾!
第3回 「塚本邦雄賞」発表 受賞者 山崎聡子 受賞歌集『青い舌』(自選三十首収録)特別賞 島内景二 『文庫版 塚本邦雄全歌集』の企画編纂の功績に対して選評 北村薫/坂井修一/穂村弘/水原紫苑/塚本青史(顧問)第40回 「現代短歌評論賞」発表 受賞作・桑原憂太郎「口語短歌による表現技法の進展」受賞作・高良真実「はじめに言葉ありき。よろずのもの、これに拠りて成る」次席・竹内 亮「『機能的(対話の)口語短歌』について」選考座談会 篠弘/三枝昴之/今井恵子/谷岡亜紀/寺井龍哉現代短歌評論賞受賞作一覧作品30首 高野公彦「土佐湾の波の照」/東 直子「栗きんとん八つ入り」/高木佳子「蟻と炎天」/小佐野 彈「がらすぱいぷ」作品20首 荻原裕幸「夕焼のやうな芙蓉のやうな」/藤島秀憲「ペガサスを見よ」/玉井清弘「山したたる」/佐藤弓生「隙間の向こう――町田尚子画集『隙あらば猫』によせて」/今橋 愛「含羞」毎月連続掲載 水原紫苑「薔薇色のコギト」(31首)短歌研究賞受賞後第一作 伊藤一彦「熱」(50首)特集 創刊90周年企画「短歌テトラスロン(4種競技)」1種目め=歌会48大森静佳/小島なお/堂園昌彦/土岐友浩/永井祐/平岡直子第66回「短歌研究新人賞」募集要項作品連載第5回 藤原龍一郎「世界の終わりのStarbucks」/古谷智子「神々の島」/長澤ちづ「家守」連載 吉川宏志「1970年代短歌史15」連載佐藤弓生・千葉 聡「人生処方歌集 43」 作品季評124・前半 小池光/恩田英明/江戸雪連載 小島ゆかり「サイレントニャー 〜猫たちの歌物語15〜」連載 安田登「能楽師の勝手がたり12」連載 工藤吉生「Twitterで短歌さがします15」島田修三 選 短歌研究詠草 歌壇ニュース
中国と中国人の本当の面白さを理解するには、各省・地域の個性的な魅力を知ることが一番の近道! 新聞テレビでは見えてこないリアルな中国大陸を、日中両国で人気のユーチューバーの楽しい語り口で一気に理解。【河南省】三国志とキングダムの舞台! 少林寺拳法発祥の地。面積は日本の半分でも、人口は日本と同等。【遼寧省】ブランド品が国内一の売れ行き、メンツ意識が強い東北の省。【上海市】アジア最大の経済都市には日本区が存在。金銭感覚がしっかりしており、おしゃれな街並みも人気。【四川省】激辛と美女の王国!実はLGBT聖地? 麻婆豆腐好きな日本人の知らない四川省。【福建省】世界を動かす華僑最大の故郷にして烏龍茶の発祥地! 横浜中華街をはじめレストラン経営者として渡日。【天津市】天津飯は存在しない!? 肉まんとクレープとお笑いの都市【内モンゴル自治区】東西の移動が列車で丸2日、実はレアアースの都!
猫沢エミ初の著書が、16年ぶり、待望の復刊。50歳を越えて、二度目のパリ生活をスタートした文筆家でミュージシャンの猫沢エミさん。初めての著書である本書が、16年ぶりに待望の復刊。新たに掲載写真を総入れ替えし、パリの当時の雰囲気を伝える1冊に。初めてパリで暮らした3年だからこそ見えたパリの姿を、みずみずしい筆致で描いた、濃厚な日々の記録。「一度目のパリは、孤独とアイデンティティーの喪失から始まる修行期だったけれど、少しずつ自分を見つけていく過程は青春そのものだった」(はじめに より)
『雪国』を読んだ時「これだ」と思った。私がしゃべりたい言葉はこれだ。何か、何千年も探していたものを見つけた気がする。自分の身体に合う言葉を。--------------------------------------社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。いまは人類学者として、弘前に暮らす。日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》--------------------------------------五歳の娘は寝る前にダンテ『神曲』の地獄の話を聞いてこう言った。「でも、今は優しい地獄もある、好きなものを買えるし好きなものも食べられる」。彼女が資本主義の皮肉を五歳という年齢で口にしたことにびっくりした。--本文より--------------------------------------【目次】■生き物としての本 上■生き物としての本 下■人間の尊厳■私の遺伝子の小さな物語 上■私の遺伝子の小さな物語 下■蛇苺■家■マザーツリー■無関心ではない身体■自転車に乗っていた女の子■天道虫の赤ちゃんは天道を見ることができなかった 上■天道虫の赤ちゃんは天道を見ることができなかった 下■なんで日本に来たの?■シーグラス■ちあう、ちあう■透明袋に入っていた金魚■社会主義に奪われた暮らし■トマトの汁が残した跡■冬至■リボンちゃんはじめて死んだ■毎日の魚■山菜の苦味■優しい地獄 上■優しい地獄 下■パジャマでしかピカソは描けない■紫式部■あとがき
<特集>大丈夫、猫がいる Vol.23月1日号で特集した「大丈夫、猫がいる」には多くの反響がありました。新型コロナウィルス感染症の蔓延やロシアのウクライナ侵攻など、さまざまな困難と向き合う私たち。そのそばに、猫という存在はいつも静かに寄り添っているのです。背をなでる指先から伝わる温もり。遠くから自分を呼ぶ鳴き声。出会いのエピソードと、せつない別れ。猫との暮らしはそれぞれに、日々をかたちづくっています。今回も、猫とゆかりの深い方たちに、とっておきのエピソードを綴っていただきました。まだまだ先の見えない毎日が続きます。でも大丈夫。私たちのかたわらには、やっぱり猫がいるのです。<目次>山頭火と猫 町田康やっぱり猫がいないと… 大高郁子庭のサンちゃん 浅生ハルミン特集とりとめな記 特集編集班Looking for 鴎外(4) 伊藤比呂美猛獣ども(13)(最終回) 井上荒野アマネク ハイク(7) 神野紗希Q&A 今月の猫じゃらし(4) 加藤由子楸邨山脈の巨人たち(19) 北大路翼気まぐれ編集後記 Web新小説編集部
内容紹介猫をテーマにした、ちょっと小粋な新聞『ねこ新聞』。夫婦二人だけでスタートした新聞だが、2022年7月号で創刊28周年を迎えた。その名の通り、詩やエッセイ、俳句、絵画、写真など、紙面の隅から隅まですべて猫にかかわるものだけが掲載されている。同紙において『「ねこ新聞」のあゆみと猫のはからい』と題して、副編集長の原口美智代が連載するエッセイコラムをまとめた1冊。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++<推薦コメント>妻はいつも、微笑みながら涙を流している。襲いかかる試練の数々。猫神様たちが夫妻を守り、妻はそれに応え続ける。本物の強さというのは、こういうことなのだと思う。小池真理子(作家)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++2014年、『ねこ新聞』創刊20周年を無事に迎えられたことに感謝し、また障害者となり苦しみながらも『ねこ新聞』が生きがいと頑張っている主人の編集長・原口?郎と、その2年後の200号記念を揃って迎えたいとの願いを込めて、創刊からの「あゆみ」を思い出すまま、みなさまにお伝えしていくことが、‘猫のご縁’を深め‘富国強猫’を未来へつなげる絆になるのでは……と考えるようになりました。そして、「『ねこ新聞』のあゆみと猫のはからい」と題して書き始めたのでした(「はじめに」より抜粋)
八十八歳、なお、壮年のごとし――大ロングセラー『思考の整理学』の著者がはじめて明かす、頭と体の知的働かせ方。世のため人のため、そしてちょっぴりわが身のために。●老人の人生を左右するのは、記憶力でなく集中力である。●おしゃべり、声を出すのは、たいへんな心身強壮のクスリである。●早起きになったら、朝飯前に難しい用事を片づける。●旧友でなく新友と、話す。年を忘れ元気が出て、頭の体操になる。●ぜいたくできればする。社会貢献だけでなく、不老長寿の妙薬となる。●老人は怒っていい。そのエネルギーで厄介を乗り切れる。●くよくよして命を縮めるより、どんどん忘れる力を使う。●年をとったらホメてくれる友をつくる。それは人生の幸運。――<実践例より>昔のように五十にもならないうちに死ぬのだったら、そういう消極的、防衛的生き方も悪くないが、退職して三十年近く生きなくてはならない現代人にはおのずから積極的な生き方が求められる――<本文より>
「家族の断絶」は当たり前……ポジティブだけ求めなくてもよい……逃げ道を用意するのが大人……いいことずくめのはずがない……。家族の問題、心の問題、生き方の問題などなど、身のまわりのちょっと気がかりなことを、画家・安野光雅と臨床心理学者・河合隼雄が大胆に掘りさげる。目からウロコの連続で、頭のコリ、心のサビがとれていく! 自由にものごとを見ると、生きることにやさしくなる! 『生きることはすごいこと』を改題、文庫化。
千変万化のテクニックを駆使したエッセイ本。ショ-ト・ショ-ト、「誌上講演会」などなどのスタイルをとりながら現代をエイ角に表現するお楽しみ半分、真面目十分の誌上パフォ-マンス劇場。正しい暴力団と日本のエリート、田舎ッペェへの卑屈な東京ッポ18代目の愛情仁義!!●「暴力団」と「田舎ッペェ」、日本と日本人を考えるときに、この二つの言葉ははずせないぞと思う。世界の田舎ッペェ、日本人。世界の暴力団、日本人。つまり、嫌われ、軽蔑されている日本人。もちろん、この差別感があったからこそ反撥して、世界の実力者にもなりました。田舎ッペェも、暴力団も、弱気を隠し突っぱってなければ、生きていけないという共通点があります。――「あとがき」より――
熊の前足と人の手,ドイツ語では単語が違う.では人の言葉で語る熊は,自分の手を何と表すだろう──.日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が,「自分の観察日記」をつけた.各地を旅する日常はまさに言葉と歩く日々.言葉と出逢い遊び,言葉を考え生みだす,そこにふと見える世界とは? 作家の思考を「体感」させる必読の一冊.
エクソフォニーとは,ドイツ語で母語の外に出た状態一般を指す.自分を包んでいる母語の響きからちょっと外に出てみると,どんな文学世界が展けるのか.ドイツ語と日本語で創作活動を行う著者にとって,言語の越境は文学の本質的主題.その岩盤を穿つ,鋭敏で情趣に富むエッセーはことばの世界の深遠さを照らしだす.(解説=リービ英雄)
ココロをくすぐるユーモラスな英語迷言や有名な名言のパロディ,そしてひねりのきいた英語ジョークを集めました.穴埋め式でオチを考えながら自然に英単語や英文法の知識が身に着く笑顔の英語教室.ドーナツを見た時の反応の違いは? 友達と仲良くする秘訣は?などなど.想像力とユーモアのセンスを駆使してオチを考えよう!
国内外で高い評価を受ける唯一無二の怪奇派ロックバンド・人間椅子。長年バンドを牽引してきたフロントマンの和嶋慎治が、曲がりくねった人生を振り返った。下駄にモンペ姿でギターを背負った中学時代、初の自作曲「女なんて」を作曲した高校時代、人間椅子の結成、そして現在……。ロック界で異彩を放ち続ける’怪物’誕生の秘密を明かした、比類なき自伝エッセイ。みうらじゅん、じろう(シソンヌ)との特別対談も収録。