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ライトノベル・小説

寛政年間のこと、出世の道を歩んでいたはずの数馬は、「山流し」と蔑称される甲府への転出を命じられた。理不尽な左遷に憤る数馬が、家族とともに向かった甲府で見たものは、城下の賑わいとは裏腹に、風紀の乱れた、荒んだ武士たちの姿だった。新参いじめを謎の女に救われた数馬は、不思議な盗賊騒ぎに巻き込まれていく…。江戸では見えなかったこと、逆境の中でこそ知り得たものとは、何だったのか? 気鋭が放つ時代長編!
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
婦人服の仕立て屋の主として働きづめだったモダンな母。発明を夢みて役に立たない新製品を次々作り出す父。たのもしい兄、気丈な姉、かわいい妹。そして、僕は原っぱ、ザリガニ、お化け屋敷に夢中の多感な少年だった。やがて時は移り、沢野家におとずれた喜びそして哀しみ――。貧しくとものどかだった昭和30年代の時代の風景と少年の心のひだを描いたみずみずしい東京物語。著者の原点である代表的名作。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
人買いによって母と引き離されてしまった安寿と厨子王の姉弟。由良の山椒大夫に売られた二人は奴隷として辛い日々を送っていたが、姉は弟を逃がして自らは死を選ぶ。姉の犠牲によって脱走した弟は、父母を捜すべく都に向かい、出世をしていき……。犠牲の意味を問う「山椒太夫」、安楽死の問題を扱った「高瀬舟」、殉死制度のもたらした悲劇を描く「阿部一族」など、鴎外晩年の歴史物の名作9篇。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
日本人を魅了してやまない孤高の剣士、宮本武蔵は、いかにして最強の相手に立ち向かったのか。圧倒的迫力と群を抜くリアリティで、剣豪小説の名手が描く、世紀の決闘。※本書は二〇〇三年三月、小社より刊行された書き下ろし単行本『武蔵と小次郎』を改題した文庫が底本です。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
家並みもまばらな田舎くさい町の片隅に、十度ばかり往来に傾いたみすぼらしい家がある。その家には、天井がわりに設えた奇妙な棚があった。これこそ、あの有名な奇人山名耕作の住まいである。洗いざらしの浴衣によれよれの帯を締めたその装いは、至極この部屋に調和する。だが、頭をきれいに刈り込み、顔もきれいにそり、爪にはマニキュアを施す凄じさ。その彼が恋愛をしているらしく、私は大変興味を持った……。横溝文学の原点を探る初期短編傑作選〈昭和編〉!
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
カルチャースクールで小説の勉強を始めた純子は、受講生仲間から‘取材をかねた売春’を勧められた。好奇心に負け、指定された新宿のホテルに行くと、高見友一が待っていた。情事の後、金銭を拒否する純子に高見は自分が書いた「山の屍」という小説を託す。純子はこの小説を自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまう。ある日、純子を仰天させる電話がかかってきた。それは高見が登山中に転落死し、純子を「一億円の保険金」の受取人に指定しているという内容だった。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
東京のアパートで、日南化成の守衛が毒殺された。公害省の調査官・松前は、翌日の新聞で現場に残された指紋から、瀬戸内で養殖業を営んでいる秋宗が容疑者と目されていることを知り愕然とする。事件発生の二日前、容疑者とされている秋宗が公害省に松前を訪ねてきていた。その時の秋宗は「青い、水を、持ってきた」とだけ言い、松前の顔をまともに見ることができないほど、気弱そうな男だった。その秋宗に人を殺すことができるのか――。 事件の真相とは?
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
「自分の家の中に階段がある!」中学生の初は、嬉しくてたまらなかった。中古だって構わない、引っ越したばかりの一軒家には自分一人の部屋があるんだから!! でも、この家には別の人がいるみたいだった。夜ごと聞こえる、かすかなピアノの音。姉の紘子が鏡の奥に見た、少女の姿。あれは一体、誰? 引っ越しを機に、事件に巻き込まれてゆく一家を描いた、ファンタジック・サスペンス。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
果たして、ほんとうの愛とは何なのだろう? 愛に不可欠の条件、愛という名の暴力や支配、掟と対峙し、さらには自己愛の牢獄から抜け出すために――。闘う哲学者の体験的「愛」の哲学!
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
口説き文句を並べたわけでもなく、押し問答があったわけでもない。初めて出逢った男と女の、ありふれてイージーな一夜の情事のケースでも〈男の場合〉と〈女の場合〉では、月とスッポンほどの違いがある。ましてや、婚約・結婚・浮気・離婚という人生のターニング・ポイントでの男と女の思惑は、全く異質で深刻で滑稽だ。男からみた女、女からみた男、それぞれのドラマをTOKYOを舞台に描く、7つの愛情物語。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
世界有数のダイヤコレクションを携えて、謎の石油王橘源一郎が、中東から突如帰国した。そのニュースを知った早川家は大騒動。なにしろ母は泥棒、兄は殺し屋、妹は詐欺師、弟は警察官という偉大なる一家なのだ――。弁護士をしていて、ただ一人まともな圭介の悩みは深まるばかりだ。そんな圭介の心配をよそに、一家の関心は、もっぱら橘の滞在先のS湖のVIPホテルへ……。盗む側と守る側の華麗な知恵くらべの幕が開く!! 人気作家赤川次郎の長編ユーモア・ミステリー。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
妻が妊娠をかくしたまま自殺した。ショックで隠遁生活を送る秋山に、元上司から奇妙な依頼が来た。「一晩で500万、カジノで負けてくれ。」その日から、妻に似た謎の美女、やくざ、闇社会の大物などが現れ、執拗に付けまわされる。謎を解く鍵は、ゴッホの名画「ひまわり」だった――。直木賞・乱歩賞受賞第1作。名作『テロリストのパラソル』に並ぶ、疾走感溢れる展開と緻密な構成が秀逸なミステリの傑作。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
かつて、沖縄の美ら海は血に染まっていた。1945年3月26日からおよそ90日間。非戦闘員であるはずの「ひめゆり学園」の320余名は日米両軍が激突する戦場へ動員され、13歳から19歳までの227名が死亡した。‘人間が人間でなくなっていく’戦場での体験を語り続ける宮城喜久子。記録映像を通じて沖縄戦の実相を伝えていく中村文子。2人のひめゆりの半生から沖縄戦、そして‘戦後日本と沖縄’の実態に大宅賞作家が迫る!!カバー写真(C)NOBUAKI SUMIDA/SEBUN PHOTO/amanaimages
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
平和を享受してきた伊賀国に暗雲が垂れ込める。隣国の伊勢を手中にした織田信長の侵攻が、いよいよ始まろうとしていた。伊賀国衆の子弟たち、忠兵衛、小源太、勘六、左衛門の4人は、押し寄せる信長の軍勢を前に、それぞれの選択を迫られる。信長の走狗となる者、屈辱に耐えようとする者、信長の命を狙う者、そして、特別な道を選ぶ者。故郷を愛した竹馬の友は、非情な運命に引き裂かれていく…。注目の気鋭が描く、戦国巨編!
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
久野原僚は、初老の美術収集家。――しかしそれは表向きの顔、実は彼はキャリア四十年の「宝石泥棒」なのだ。ある夜、久野原はダイヤモンド〈月のしずく〉を狙って、富豪の屋敷に忍び込んだ。ところが、〈月のしずく〉はすでに何者かによって盗まれた後。疑われた屋敷の使用人・江田邦也は、それを苦に自殺してしまう。後味の悪い結果になったこの出来事を忘れるため、久野原はヨーロッパ旅行に出るが、旅先で邦也の恋人・美鈴と出会い、さらなる事件に巻き込まれていく……。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
「褒め男」にくらっときたことありますか?褒め方に下心がなく、しかし自分は特別だと錯覚させる。ついに遭遇した褒め男の言葉に私は……。著者と、ゆるゆると語り合っているうちに元気になれる、傑作エッセイ集。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
あるときは日常の一場面で、またあるときは非日常の空間で――恋は誰の元にもふいに降ってくる。その続きはときに切なく、ときに甘美に……。様々な恋のきらめきを軽やかに描き出す粒ぞろいの恋愛掌編集。
公開日: 2016/05/20
KADOKAWA
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小藩の江戸留守居役・倉田家に、一人の女が姿を現した。夫・勇之助の、腹違いの妹だと聞かされた幸江は戸惑いながらも迎え入れるが、どこか様子がおかしい。兄妹の間に何か秘密があるのではないか? 女の正体は…。疑惑にさいなまれる若妻を描く「江戸褄の女」をはじめ、「猫」、「佃心中」、「駆け落ち」、「虹」、「眩惑」など、夫婦や男と女のそれぞれの‘かたち’を綴る珠玉の全6篇。人気作家の原点を示す、オリジナル傑作時代小説集。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
素敵な女って、ファッションじゃない。その洗練、その美しさに加え、立ち姿にも毅然とした緊張感が漂う。しかも、全ての仕種が魅力的。さりげなく、ひかえめで、楽しげで、ユーモアのセンスがある――そんな素敵な、大人の女が恋をしたら? めくるめくような恋のきらめき、ベッドへの誘惑、スキャンダラスな恋愛関係、透けてみえる別れの予感、……恋の痛みと幸福を、放浪者(バガボンド)たちの実例で綴る、ブランディの香りがする、大人のエッセイ。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
ハネムーンで殺されてしまった新妻との思い出の地、十和田湖で、西本刑事は亡き妻と瓜二つの女性、みな子と出逢う。しかし、彼女は猪苗代湖からの手紙を最後に姿を消してしまった。必死の思いでみな子を探す西本。だが、彼女は何者かに殺害され、西本刑事が殺人の容疑者として福島県警に逮捕されてしまった! 部下の窮地を救うべく捜査を開始した十津川警部は、解決したはずの新妻殺害事件に隠された謎を突き止める。長編トラベル・ミステリー!
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
恋のまっただ中で――‘キミとなら棺桶の中まで一緒に行けるような気がするんだ’、そして、さよならの場面で――‘だってこれは恋愛じゃないよ。言ってみれば過去だよ’など、男たちから、あるいは女たちから放たれたクライマックスでの名科白。口説き文句からトドメの言葉まで古今東西の恋のサンプルから抽出し、新たな恋を演出したショート・ショート。ちょっと辛口、105篇のラブ・ストーリー・インデックス。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
小早川咲、34歳。夫を事故で亡くし、息子の航と15年ぶりに戻った地元・葉山で、咲は周雲龍という中国人青年と出会う。事故で傷ついた航の心を開くため、釣り船の船頭である周と毎日一緒に釣りをすることに……。穏やかに笑い合う日々を過ごし、自然と惹かれ合っていく2人。やがて秘密のサインを使ったメッセージを送りはじめるが……。喪失と再生との間で揺れ動く想い。不器用な大人たちの切ない恋を描く上質の恋愛長篇。
公開日: 2016/05/20
KADOKAWA
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その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。不幸な謎の死をとげた姉・裕美子と自分の出生の真相を解き明かそうとするうちに、郁子のまわりでは次々と人が死んでいき……。「人恋坂」に雨の降るとき、なにかが起こる──運命の怨念がこだまする坂道を舞台に、人間の弱さと哀しみを浮き彫りにした、現代怪談噺の最高傑作!
公開日: 2016/05/20
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祝福すべきひとり娘の小学校の入学式の日に起こった悲劇!久子は、一瞬にして最愛の夫と娘を、トラックによる‘ひき逃げ’で失ってしまう。怒りと悲しみにふるえる彼女は「私の手で犯人を殺してやりたい」と、憎しみをつのらせていった。一方、絹織物メーカーの社長が自宅で青酸カリにより中毒死した。その妻絹枝は、夫の死んだ日、若い愛人と密会していた――。境遇の全くちがう二人の女性たちの遭遇した事件は、やがて一本の糸につながっていった……。表題作ほか、過去に秘密をもつ人妻がまきこまれた殺人事件の罠などを収めた傑作短編集。
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
「先生、起きてください、先生!」進が声をかけたが、永利はデスクにうつぶせになったままだ。たまりかねた進は、永利の背後からのぞきこんだ。だが次の瞬間、進は背筋の凍る衝撃を覚えた。原稿は鮮血に染まり、デスクの上に血だまりができていたのだ……。新日報社の少年社員御子柴進は、有名な画家永利の所へ随筆原稿を受け取りに行き、恐ろしい事件に巻き込まれてしまった。事件の前後に出没する怪人X・Y・Zとは敵か? 味方か? 探偵小僧御子柴少年の大活躍を描く連作推理。カバーイラスト/杉本一文
公開日: 2016/05/20
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どんな恋人たちにも時間は等しくながれる。愛し合い、いさかい、投げかけるキスや言葉のどこかにやがて見えかくれする別れの予感。それでも男と女は熱いため息で不安を吹き消し、真実のひとかけらを探そうとする。喜び、哀しみ、別れの後の未来を胸にしまいこんで――。さまざまな愛のきらめきを描いた、10の恋物語。
公開日: 2016/05/20
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瀬戸内海の真中に男爵島という離れ小島がある。全島が赤松に覆われているが、島の中ほどに西洋の古城のような奇妙な建物があり、まわりには一種異様な妖気が漂っていた。八月のある午後、一艘のヨットが男爵島の沖合いを走っていると突然、黒雲が広がり、叩きつけるような大雨と突風が襲った。その時である。島から望遠鏡でこの様子を窺っている人影があった。狭い額、出ばった顎、落ち窪んだ眼。これこそ男爵島の怪物だったのだ! サスペンス溢れる傑作長編推理。
公開日: 2016/05/20
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SRI(特殊科学捜査研究所)の5人が怪事件の謎を追う! 突如生物が白骨化したり(「地を這う美女」)、ヒトが溶解する事件(「闇にうごめく美少女」)など、この世ならざる出来事の真相は!?
公開日: 2016/05/20
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物体が飛んだり、突然激しい物音がしたり――。ポルターガイスト(騒霊)現象は、実際に見た者でなければ、信じられないだろう。神経科医で私の友人の田村は、霊媒能力を持っている美しい女性患者に魅入られてしまった。彼女と結婚したいとまで思いつめていたが、とうとう、忌まわしい事件が起こってしまう。「あちら側の住人が、しきりに私をよんでいる……」という彼女を、田村は幸せのためだといって絞殺してしまったのだ。衆人環境の中で神秘的な現象にとらわれた男女の、あの世とこの世の不思議な交流を描く表題作の他、さまざまな味わいが楽しめるホラー短編全14編。小松左京が描いたユーモラスなホラーイラストも収録!
公開日: 2016/05/20
KADOKAWA
SF
ライトノベル
 
「ひとりで生きているつもりが、大きな彼の力で生かされているような気がした」家族を愛し、仕事を愛し、短い人生を丁寧に生きた作家、故山際淳司。日々の積み重ねが築いた互いへの信頼感と絆は、いまなお生きている――。山際が家族に託した思いを、あますことなく綴った珠玉のエッセイ。「子育て、夫婦関係、そして家族関係で悩んでいる方に、ぜひ一度この本を読んでいただきたい」(櫻井充)
公開日: 2016/05/20
ライトノベル
 
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