ある日、目が覚めると蟻に生まれ変わっていた……!?ドイツで200万部突破の抱腹絶倒のエンターテインメント小説。この日、ドイツテレビ賞を勝ち取ったキャスターのキム・ランゲは、まさに人生の絶頂にいた。空から墜ちてきた宇宙ステーションのかけらが彼女を直撃するまでは。自分が多くの悪しきカルマを積んだと「あの世」で告げられたキムは、土の中のトンネルで目を覚まし、たちまちその報いを知る――2本の触角、6本の足、おそろしく大きな下半身。蟻になっていたのだ!ケーキくずをひきずりながらうろつく生活なんてまっぴらごめん。夫の新しい恋人も許せない。とはいえ、蟻のままでは何もできない。方法はただひとつ。善いカルマを集めて、輪廻の階段を駆け上がるだけ……!「人生で起きたことはすべて、君に責任があるのだよ。わたしの役割はただ輪廻だけだ」――ドイツで200万部突破、世界30か国で刊行のベストセラー小説が、ついに邦訳!【主な登場人物】キム・ランゲ……テレビの政治討論番組の人気キャスター。32歳。足の太いのが悩み。夫のアレックスと娘のリリーとの3人家族。夫との仲は冷え切っている。アレックス……キムの夫。33歳。ブラッド・ピット似のイケメン。家庭を顧みず仕事に追われるキムに不満を抱く。リリー……キムとアレックスの一人娘。5歳。ダニエル・コーン……テレビ番組の司会者。ハンサムでセクシー。いつも周りに女性をはべらせている。ニーナ……キムの旧友。キムとはかつてアレックスを奪い合った仲。カサノヴァ……稀代のプレイボーイとして知られた18世紀のイタリア人。死後、蟻に生まれ変わっていた。ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)……転生のたび、キムの前に現れて彼女を導く。