※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。今年はなかなか春がきません。’はるねこ’が「はるのたね」をなくしてしまったらしいのです。そこで、あやははるねこと、おりがみで春をつくることにします。・文/かんのゆうこさんからのメッセージ以前、あるテディベア作家さんの作品を見ていたときのことです。テディベアが並ぶ中、なぜかいっぴきだけ、ねこがちょこんとすわっていました。そのねこが、今までに見たことのない、若草色をしたねこだったのです。それがとても心に残り、いつか若草色のねこの話を書きたいなぁ、と思っていました。季節は……そう、春がいい。そこには春を待ちわびる女の子がいて……。だんだんと私のイメージはふくらみ、このお話が生まれました。松成さんの描いてくださった、いのちの輝きあふれる春の世界を存分に味わいながら、はるねこの物語を楽しんでいただけたらうれしいなぁ、と思います。・絵/松成真理子さんからのメッセージはるねこ はるねこ わかくさいろのねこ なくしたきんちゃくぶくろに はるのたね。「えー!わかくさいろの ねこですって?」と、最初にお話の中のあやちゃんみたいに驚いた後、猫を飼ったことがないので、近所の猫を観察に出かけました。こちらから声をかけると大抵、無視出来ずに振り向いてしまうようです。そして’目ぢからくらべ’をした後 、『私たちの猫時間に何か用でも? 用がないなら行くわよニャ〜』と言って去っていきました。猫時間を大切にしているんですね。ごはんの時間、猫会議の時間、ひなたぼっこの時間はことさらに。どの猫も一人前(一匹前)に堂々と誇らしく見えて素敵でした。丁度今頃、はるねこが、はるのたねをはこんでいます。もうすぐ春がやってきます。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。