子供たちはこの手で守ってみせる。もう誰にも頼らない。そう誓ったのに……。4年前、ミッシーは夫に捨てられ、幼い三つ子を抱えて途方にくれた。母はすでに亡く、酔いどれの父に頼ることもできないなか、ほそぼそとウエディングケーキ作りの仕事をして暮らす毎日だ。そんなある日、隣家にたくましくセクシーな男性がやってきた。ハイスクール時代、親切に勉強を教えてくれたワイアット。魅力的な大富豪となった彼の変貌ぶりに、ミッシーは密かに息をのんだ。と同時に、ワイアットから卒業式後のデートに誘われていたのに、父にドレスを汚されて行けなかった哀しい思い出もよみがえる。今や男性不信になってしまったミッシーは恋など求めていなかったが、子供たちに優しく接するワイアットを前に、胸がときめいて……。