一寸先は闇。信じていいうまい話なんてない。不動産の不正転売で巨額の売却代金をだまし取る詐欺師=地面師の男に対して、以前この男に騙された親族をもつ2人の女の復讐劇。どろどろとした金銭欲、現代社会の罠と抜け道――。復讐のために’清濁併せ呑む’ことも辞さない覚悟をもった主人公たちが織りなす、人と人との心理戦に手に汗を握る。 騙し騙されの世界を重層的かつスリリングに描いたエンターテインメント。【著者紹介】そのこ+W京都生まれ 東京藝術大学美術学部卒2001〜2016年 イタリア北部・ストレーザ在住2017年より東京在住神戸を中心に水彩・パステル画の個展活動元神戸女学院中高部美術担当教諭元行動美術協会会友