「ラグ・ログライン――私は君を新たな’賢者’と認めよう」憧れていた師匠である、魔術師リンネにそう告げられた少年ラグ。けれど、それは彼女との別れを意味する。千年後の世界を救うため――そして大切な師匠の願いを叶えるため、ラグは未来に送られた。しかし、千年後の世界で目覚めた彼が目にしたものは、朽ちた街と師匠リンネの杖だけ。出会った剣士の少女クラウによれば、もはやこの時代に魔術が使える人間は残っていないらしい。魔術を剣技と、師匠の杖を’聖霊剣’と勘違いされたラグは、クラウと一緒にハイネル剣帝学院に入学することになる。だが、そこで彼の前に現れたのは、千年前に別れたはずの師匠リンネと同じ顔をした少女で……!?◆電子書籍には特典として描き下ろしイラスト・書き下ろしSSを収録。