\用語が多くて小難しい…有名品の味が理解できない…/ワインは教養抜きだからこそ楽しめる!むずかしい・わからないの呪縛を解く、アウトローなワイン論!今まで誰も教えてくれなかった「自由な楽しみ方」あります!・ワインに教養はいらない・好みの味わいに出会う’合コン’理論・迷った時の八方美人なワイン・「ビビビッ」を大切にする・赤ワインは室温で、は昔の話・グラスは一つあればいい・格付けチェックが当たらないワケ・ワインを残した者にのみ訪れる幸福etc...もっとわがままで、もっともっと自由でいい! !日本とイタリアで40年近くにわたって、ワインと食について執筆をしてきた著者が業界への忖度抜きで伝えたい、「極上の幸せ」と出会う飲み方。――今日は、’あえて’ワインを余らせてみませんか?【はじめに――「ワインの嘘」に惑わされず、本質を楽しもう】より一部抜粋・編集「ワインは好きだけど、よくわからない」という話を耳にする。「ワインについて何も知らないので」と恥じ入る人もいる。考えてみれば不思議な話だ。ワインはアルコール飲料の一つであり、嗜好品。楽しむのに知識など必要ない。番茶やビールを飲むのに「番茶がよくわからない」とか「ビールの知識がないので」と卑下する人がいるだろうか。なのに、なぜかワインでは「わかる必要がある」とか「楽しむには知識がいる」といった奇妙な誤解が幅を利かせている。そのような齟齬=誤解=「ワインの嘘」が自由にワインを楽しむことを阻害している気がする。ワインは本来、日常に根付いた飲み物だ。毎日の食卓にあり、食事を引き立て、団欒の時間を彩る。寛ぎ、憩い、明日への活力を与えてくれる庶民的な飲み物である。ワインにも他のアルコール飲料とは異なる独自の特徴がある。それを知っておくことは、ワインを楽しむ上で役に立つかもしれない。だが、ワインについて細かい知識を集めて、ひけらかすことに喜びを見出す「トリビアの泉」的アプローチは、まさに「木を見て森を見ず」で、かえって本質を見逃してしまう。肝となる部分だけを大きくざっくりと捉えておけばいい。あとはそれぞれが好きなように楽しむだけだ。本書では、その肝となる部分だけを紹介している。とかく、蘊蓄(うんちく)、格付け、マナーなどは、人生を楽しむことを妨げることが多い。ワインの飲み方についての上から目線のお寒い説教を無視して、自由にワインを楽しみたい。ワインは人生を楽しくし、人を幸せにするためにあるのだから。この書がそんな思いを抱かれる方のお役に立てば幸いである。