「教育コミュニケーション」を実践すれば教師という仕事をもっと楽しめる校務分掌、保護者対応、職員会議……次々に仕事が湧き出て時間が足りない――。教師の本分である教材研究や、生徒の個別対応に割く時間はどんどん削られ、生徒に勉強の楽しさを教えるどころか、明日の授業案を練ることもままならず、疲弊していく教師たち。子どもたちが輝き、教師もやりがいを感じる’理想の教室’は「教育コミュニケーション」で実現できる。--------------------------------かつて高校教師として様々な悩みを抱えていた筆者は、子どもたちへの教育における「対話」の重要性に着目し、授業や面談におけるコミュニケーションの質を徹底的に改善するなかで、子どもたちの生活態度や勉強への向き合い方が変わっていくのを目の当たりにしました。そして「コーチングと『主体的・対話的で深い学び』が子どもたちの未来を拓く!」という確信のもと、「教育コミュニケーション」のメソッドを確立し、普及に努め、教育現場を支援してきました。本書では現代の日本が抱える教育問題について提示するとともに、今後の教育における「教育コミュニケーション」の有効性、メソッド、またそれがいかに教師を支えるかということを、事例を交えて解説します。