丸山宗利氏(『昆虫はすごい』著者 ) 監修 世界22ヶ国以上で翻訳!ノルウェーから届いた、「知ること」の楽しさに満ちたネイチャー・ノンフィクションわたしたちヒトは、昆虫に包囲されている――女性昆虫学者が語る奇妙で、美しく、風変わりな虫たちの話プラスチックを食べるミールワーム、食べ物や日用品に貢献するミツバチ、傷を癒すニクバエ、農耕や牧畜をするアリ、子煩悩なハサミムシ、水中で音楽を奏でるミズムシ……虫が苦手という人は多いが、虫の世話になっていない人は地球に1人もいない。あなたの知らないところで黙々と仕事をしている昆虫たち――(もちろんちょっとしたコツでずっとぬくぬくしているやつもいる)そんな昆虫たちのめくるめく世界へと誘う、「知ること」の楽しさに満ちたネイチャー・ノンフィクション。’地球が昆虫の惑星であることは間違いなく、生物多様性の理解への一歩として、本書の存在は非常に重要な意味をもつに違いない。’ ―――監修者あとがき より’本書の前半は、昆虫そのものの話だ。第1章では昆虫の体の仕組み、周囲を知覚する方法、種としての多様性を紹介する。身近な昆虫の分類の方法にも触れることになる。第2章では、昆虫たちのいささか変わったセックスライフに肉薄する。第3章は昆虫どうしや、ほかの生きものとの複雑なやりとり、第4章は昆虫と植物の関わりがテーマだ。(中略)本書の後半は、ヒトと昆虫の関わりをとりあげる。ヒトの食糧生産に昆虫はどう貢献しているか(第5章)。都市をふくむ地球上の環境を、昆虫はどう清潔に保っているか(第6章)。蜂蜜から抗生物質まで、ヒトの暮らしに必要なものを、昆虫はどうもたらしているか(第7章)。第8章では、昆虫のカギを握る最新の研究を紹介する。最後の第9章では、昆虫が直面している危機をとりあげつつ、その暮らしを守るためにヒトに何ができるのかを考える。植物の受粉、有機物の分解と土の再生。ヒトはその多くを昆虫に依存している。昆虫はほかの生きものにわが身を餌として提供し、ヒトにとって有害な生物の数を抑制し、種子を散布し、さまざまな問題解決のための知恵まで提供してくれる。自然界の中心を占める、昆虫という存在があるからこそ、地球は回りつづけているのだ。’ ――― はじめに よりCONTENTSはじめに序章 地球は昆虫の星である第1章 小さな体は高性能 ―― 体の仕組みと機能第2章 昆虫たちの’婚活’事情 ―― 生殖と繁殖第3章 食べて、食べられて ―― 昆虫と食物連鎖第4章 昆虫VS植物 ―― 植物との共進化第5章 ヒトの食卓と昆虫 ―― 蜂蜜から昆虫食まで第6章 自然界の’掃除人’ ―― 死骸と糞の分解第7章 産業を支える昆虫たち ―― ヒトによる昆虫利用第8章 昆虫が与えてくれるもの ―― バイオミミクリー、医学、セラピー第9章 昆虫とヒトの未来 ―― 環境と多様性を守るためにおわりに謝辞監修者あとがき