2015年は国連創立70周年、16年は日本の加盟60周年の節目の年。だが、日本人の国連に対する視線は、時を経るにつれて揺らいでいる。15年10月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)による「南京事件」の世界記憶遺産への登録をめぐって、分担金の凍結論が出た。元国連事務次長の明石康(84)は「59年前の国連加盟時に期待していた、国際社会の一員としての日本は、こんな姿ではなかった」と言う。なぜ、こうなったのか? 理想と現実の溝はなぜうまらないのか? 国連元職員、現職員の証言をまじえて考えてみる。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:6800文字/単行本換算で10ページ】