「なんで、うちの集落だけなんだ」「ほっといてほしい。目立ちたくない」――。人口約3千人のこの地域は市内でも自死者が多く、特に計130世帯ある2つの集落では当時、自死が続いていた。危機感を抱いた市は2011年末、秋田大大学院の佐々木久長准教授に相談。「群発自殺の可能性がある」との助言を受け、市の事業として集落へ介入することを決めていた……。15年ほど前から秋田県内では、民間、行政、大学が連携して自殺対策を展開してきた。取り組みは地域にどのくらい浸透してきたのか。対策の現場となる地域の模索を追った。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:6800文字/単行本換算で10ページ】