三八式歩兵銃 ――日本陸軍の七十五年
明治の創設から昭和の解体まで、本書は日本陸軍75年の歴史を描いた全史である。
三八式歩兵銃は、かつての日本の若人なら誰もが一度は手にした兵器であり、軍の象徴であった。
旅順の堅塁を白欅隊が肉弾突撃したとき、あるいは特攻隊将兵が爆薬もろとも敵艦に突入していったとき、日本陸軍は何をしたか。
日清・日露・第一次世界大戦・日中・太平洋戦争における日本陸軍の行動を密度高く記述する。
元・陸軍中佐の著者は「無数の将兵の苦闘を偲びながら、これに報いえなかった陸軍のふがいなさの因果を明らかにしようとした」と述懐する。
兵器写真を多数完備した、軍事資料としても貴重な、渾身の興亡全史。
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