埴輪は語る
「王」の権力を見せつけるため造られた、古代の巨大建造物、古墳。
そこに据えつけられた埴輪は、古墳を荘厳に見せる飾りであり、家形・動物形・人物形とバリエーションが増えることで多彩なシーンを再現するようになる。
盛装した王を中心とした水の神をまつる祭祀のシーン、猪・鹿・鷹などの狩猟シーンなど。
しかも複数のシーンは一本化され、立体絵巻のようにビジュアル化されている。
治水や狩猟など王の業績をアピールして、治世の正当性を主張しているのだ。
大量の埴輪生産を可能にした、工人組織の存在や社会的な’ゆとり’まで、埴輪が語る古墳時代の社会を読む。
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