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ライトノベル・小説

もうすぐ11歳になるサラは、ママが企画してくれたとっておきの旅に出かけた。行く先は地中海に浮かぶ美しい小国・ポルリア。亡くなったママに代わり、旅の相棒となったのは、ママの学生時代の’戦友’コウおじさん。一見ちゃらんぽらんなおじさんに、サラは旅に来たことを後悔するが、美しいポルリアの景色と、思いがけない出会いに、次第に心を開いていく。最後の宿泊先で、サラは今回の旅の、本当の目的を知る。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
魔王リュウトが復活した。封を解いたのは仇敵の血を受け継ぐ少女エレノーラ。彼女は反乱で国を追われた小国の姫だった。二人はとある事情で行動を共にすることになり、奪われた国を取り戻すため協力したものの……。世界の変わりように憤るリュウト。エレノーラは彼への強い憧れが空回り。ぎくしゃくしながらも圧倒的な力で敵をなぎ倒すリュウト。エレノーラもまた、エルフ族との交渉を経て彼とは異なる『強さ』に目覚めていき。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
世界を救うべく、元凶たる《グリモワール》へとダイヴした颯太。孤独な戦いの果てに颯太が辿り着いたのは、死亡フラグに怯える自分を癒やしてくれた少女達と過ごした、あの《仮想世界》だった――懐かしい場所での毎日は順調に過ぎて、次第に颯太は《現実世界》に生還する意欲を失っていく……この仮想世界には「彼女」がいないのに、だ!! そして迎えた卒業式当日、颯太に巻き起こった驚愕の出来事とは!? シリーズ堂々完結!
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
アイリーンは、アスセナ国の戦女神として、兵士を率いて戦場を駆け廻る生活を送っていた。だが、そんな彼女に突然、国王より嫁入りの命が下る。その嫁ぎ先は、先進の文化を誇る大国、ヴォールグ帝国。花婿は「死神王」と恐れられる冷酷な皇帝・オルランドだったのだ! 鎧をウェディングドレスに着替え、アイリーンは望まぬ愛の誓いを立てる……。新星・沙藤菫が描く、宮廷ラブロマンがホワイトハートに登場!
公開日: 2016/09/16
恋愛
ライトノベル
 
その日、秋葉原は封鎖された---。謎のウィルスによって死者が蘇り、死者は生者を喰って無限に増殖を続ける。主人公・人見勇生の目の前で、憧れの水谷綾香が教師に喰われた。昨日までの友人が、教師が、その全てが生きる屍となって勇生たちの肉を喰わんと襲いかかってくる。孤立した校内で、生き残った生徒たちは食料を確保するため更に争いが……。勇生は死者の群れにあふれる秋葉原から脱出できるのか!?
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
風野真知雄の痛快時代小説『大名やくざ』シリーズ8タイトルが電子版限定で、合本になって登場!※本書は、『大名やくざ』シリーズ一巻?八巻を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。有馬虎之助は大身旗本の次期当主。ところが屋敷を一歩出れば着流しを大きくはだけて目つき鋭く、「若親分!」と方々から声が飛ぶ。じつはこの虎之助、侠客の大親分を祖父に持つ根っからのやくざだった――。敵との縄張り争い、主筋の藩の跡目騒動、次々と舞い込む難題に稀代の暴れん坊がはったりと剣戟で対峙する!
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
「宇宙だろうと深海だろうと、核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと取り立てる。それがうちのモットーだ」新星金融の取り立て屋コンビがゆく。新本格SFコメディ誕生。
公開日: 2016/09/16
SF
ライトノベル
 
『インドなんて二度と行くか! ボケ!! …でもまた行きたいかも』 『三国志男』など、旅行記のスペシャリスト・さくら剛がついに小説を初執筆!!――伊藤たけし、25歳。東京都在住、無職。引きこもりのニートがある日突然、探偵になる!?――笑いとスリルのボディーブロー! 今まで誰も読んだことがない‘腹筋崩壊小説’、ここに誕生!!
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
書籍説明旅の途中、魔女の一撃を喰らい立ち上がれなくなった僕は、死を覚悟した…と書けばファンタジーだが、実際はいやはや、ツーリング中にぎっくり腰を喰らって(ドイツ語でHexenschuss:Hexeは魔女schussは一撃の意味。)死にかけるとは、僕もおっさんになったものだ。そんな僕と偶然出会った少女の質疑応酬バトルの行く末にある意外な結末とは…!?この物語は作者の実体験をもとに脚色を施し制作されました。著者紹介綾羅木大手(アヤラギオオテ)1987年生まれ、いろいろ聞かれて、いろいろ答えて、そこはかとなく巻き込まれた。趣味はギターとバイクと映画鑑賞。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
日々は過ぎ去り、しかし10月は何度でも回帰する。夏が去れば、次には秋がやってくる。しかし、季節のうつろいはゆるやかで、いたるところに夏の名残があるだろう。そのいっぽうで、そんな自然な推移など一切認めない、とばかり一切の痕跡を残さない、強い意志の下にあらわれる別れがある。彼女はもういない。彼女の香りは、手がかりはもうどこにもない。彼女が「私は彼の私」と他人に言うことはもうないだろう。残されたのは、共に暮した家だけだ。ただその家の前を、通り過ぎることなら今でも可能だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
再会という偶然に恵まれたら、そのあとは躊躇してはいけないオートバイ小説であり、出会いの小説である。冒頭のシーンは、オートバイ・ファンを満足させるに十分な魅力を放っている。そして片岡作品にしばしば登場する「再会」という幸福がこの小説にも与えられている。再会のあとに躊躇は禁物。持っていない免許は取得すればよく、行きたければ行けばよく、誘いたければ誘えばいい。それらを阻むものは、この世の中に何も無い。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
2人は会話で映画をつくる。夜の中で夜の映画を男女がいる。季節は秋。もう真夜中だ。しかし、女性にはこれから仕事がある。毎週の決まった仕事だが、行きたくない、このまま帰りたい、そう思う日だってあるだろう。今日がまさにそうだ。「このまま帰って2人で映画を観たい」。その思いはしばらくは叶わないから、女が主演を演じる映画を2人で想像してみる。クルマで目的地に着くまでの時間、その映画ならざる映画、言葉で建てられた映画が上映される。さて、それはいったいどんな映画だろうか。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
灰皿から始まり、やや遠くまで歩く劇作家であり、小説家でもあったチェホフは、かつて「ぼくは何でも書く。目の前に灰皿があれば灰皿の短編を躊躇無く書く」と言い、これはチェホフの創作に対する考え方を端的に表現したエピソードとして知られている。この片岡義男の短編は、まさにそのようにしてできた作品ではないか。目の前に灰皿があれば、あとはそこに人物を配し、場所を設定し、どんな季節か、どんな身分か、といった要素が加味され人物の過去なども語られると、なおも作品はおもしろくなる。灰皿から始まって、読者はなかなかに遠くまで行くことができるのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
かつて優しかった女性と、今、目の前で優しい女性のあいだで、彼は泣くもう4年前に終了したラジオ番組を、一晩だけ復活させる。それも、たった1人の女性を喜ばせるために。そんな荒唐無稽なことが起こりうるだろうか? と思うが小説であればそれはもちろん起こるし、テレビではなくラジオという小さな、親密なメディアであれば、可能性は高くなる。チームはかつてと同じようにすばらしく機能し、無事に番組の収録は終わる。だが…この試みの陰には、一つの悲しみが、悲しみのための涙があったのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
彼女を泣かせるために彼がしたこと片岡義男の小説には美人しか登場しない、といっても過言ではないがこの小説の竹田恵理子もむろん、相当な美人だ。頭と顔の造作、そのバランスはあまりに完璧で完璧すぎて平凡さに近づく、という矛盾ギリギリの領域にある。そしてある時、その完璧さが一気に崩れる瞬間が訪れる。その不意打ちは周到に計算されたものであったが、ごく短い時間の中で起こる激しいアップダウンは読者を動揺させるだろう。それが小説の力、である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
現実と現実ならざるものこの本の仕組みは「あとがき」に作家自身が書いている内容につきる。フィクションとしての小説に1人の女性の主人公がいてその女性はフリーランスのエディターであり、彼女が作ろうとしている、受け取ろうとしている新たなフィクションこそ現実のこの『タイプライターの追憶』という小説である、というような構造だ。現実とは何か。小説とは何か。その関係は?エディターの彼女が経験する激しい感情の波とその後の凪の中にその秘密を解く鍵が隠されているのかもしれない。※作家の敬愛する写真家・佐藤秀明氏撮影の写真を収録【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
スポーツと気晴らしのほかに、何も必要ではない君を喩えるならスポーツだ。君はほんの気晴らしだ。もしそんなふうに男から面と向かって言われたら実際にはほとんどの女性は腹を立てるかもしれない。しかしそのスポーツも気晴らしも人生においてそれ以上価値のあるものがない至高の存在だとしたら?いや、スポーツにも気晴らしにも「至高」は似合わない。聡明な2人の女性と、たぶん女性たちほど聡明ではないがその女性たちから愛されている2人の男たち、その4人の物語。歳月はあっという間に10年経過し、しかしこのベスト・ユニットは崩れない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
父を「あなた」と呼ぶ娘が差し出す、スプーン一杯の光不思議な短編である。不安定の中に一時的にできたエアポケット、あるいは台風の眼、のようにも見えるし、案外、これはこれでゆるぎない安定のようにも見える。高原のコテージに複数の夫婦が集まり、その中で最も落ち着いているのは14歳の少女であるように見える。彼女が「あなた」と呼ぶ男との関係はこのあと果たしてどうなるのか、それはわからない。お気に入りの紅茶を淹れ、スプーンに「ほら」とばかり月を映してみせる14歳の心の中は誰にも予測できない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
2人と2人で4人。男と女で性別が2つ。17歳の夏は今この時だけ本作の最後に付いている「著者との会話」では「オートバイは十七歳にもっとも似合うと、ぼくは思っているからです」という言葉がある。その言葉通り、男2人は17歳で女性の1人も17歳、もう1人の女性は留学期間があるため18歳だ。人をくったようなタイトルに関連するシーンはラストに現れ、同じく「著者との会話」で「ストーリーの中心」とされているが読者にはこの言葉を真に受けない自由がある。4人とはいったい何か。それが真の主題だといったらおそらく野暮になるが間違いではないはずだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
ストーリーを書き始めるまでのストーリー片岡義男の小説にはストーリーを書くという行為そのものを考察し、主人公が登場人物たちと会話し、その成り行きが小説として提示されている作品がいくつもある。この小説もまさにその1つであり、本格的な長篇だ。2つの島というヴィジョン、双子というヴィジョンはストーリーと、ストーリーを書くという2つのレベルに呼応し、やがてそれらは溶け合って1つの小説になる。この小説で重要なのは、プラス島の歴史=人々の時間、という大切な要素がそこに呼び出されていることである。※作家の敬愛する写真家・佐藤秀明氏撮影の写真を収録【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
さまざまな別れのあとには、さまざまな再会があればいいこの短編の、再会のシーンのあざやかさはどうだろう。もしも映画なら、男性視点、女性視点、ロングショット、寄りのショット、そしてすれ違う瞬間のことや交わす目線、かける言葉のタイミングなど制作者には相当な力量が問われるだろう。人は大人になり、結婚をし、時間が経過すれば離婚、というようなこともありそしてまた… どこかで生きている限り、さまざまな可能性がある。再会とは、失われたものを取り戻すことではない、と誰もが知っている。それはまた新しい生を生きるために必要なアクションなのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
短い時間だから、ぼんやりした全体ではなく、肩を記憶しよう見ることができ、触ることのできるもの、そのような「できる」関係にある男女を描くには、短編小説という器がまことに好ましい。努力の成果、としてではなく、生まれつき恵まれた恩恵としての「肩」を男は愛し、女は愛されることを大切にする。鎖骨と、そこからつながっている精妙な肩甲骨の動き。そのうつくしさ、生きていることそのものがもたらす何かを写真に撮って残しておくことはしない。失われるまで愛し、あとは記憶と想像が幸福を形成する。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
ステーション・ワゴンではダメなのだ、やはりオートバイでなければまるで別々の2つの作品を接合したかのようにおよそ途中までの展開からは想像もできないようなラストがやってくる。女と男と女。3人のあいだには親密な関係がありつつ微妙な温度差があり、従来のような関係を維持しにくくなっている。3人の中の1人の女性は、借り物のステーション・ワゴンに乗っている時と自ら乗ることに決めたオートバイと共にある時とではなにかが違う。その「なにか」に向けて物語は過去へと遡行してゆき、そして、まさか、とあっけにとられるラストシーンへと至る。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
聡明な彼女たちは明言してから静かに去っていく。なんと挑発的な。あるいは、なんと不愉快な。おそらく、そのように読むことは十分に自然なことだろう。身勝手な、イヤな、おまけに嘘つきの、男である。おまけに反省もしない。同じことを何度も繰り返している。ただこの男には、嘘をつかないものが1つだけあって、それは自分の気持ちに対して、である。気持ちを偽ったまま関係を続ける、ということが彼にはできない。そこが素直と言えば素直だが別れ方は最悪である。やはり彼女たちは去り際に頭からコーヒーをぶっかけて行くべきなのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
真っ赤な、までは行かない嘘とは、どのようなものか?この小説のタイトルを確認してから読み始めれば、その「嘘」というのはおそらくこのことだろう、という察しは、たいていの読者にはつくのではないか。だからその「嘘」はそれほど巧妙に仕組まれたものではない。そのことよりも、男が2人、女が1人というその力関係と女性が持つ魅力のための軽い装置として「嘘」はあると考えていい。3人がライダーであるならば、いささか大掛かりな「嘘」の仕掛けも「真っ赤な嘘」までは行かない、ほんのりと赤く染まる程度なのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
ライトノベル
 
立ち止まる時間がほとんどないような彼女が、ふと立ち止まるその時に作家がそのような語彙を用いているわけではまったくないが、これは近年の言葉で言えば「シングルマザー」の物語だ。彼女には4歳になる息子がいて、翻訳の仕事をしている。幼稚園に連れて行くこと、料理を作ること、絵本を読み聞かせること、それら子供のために割く時間のほかにも姉や姉の子、姉の夫、仕事相手との関係があり、用事があったりなかったり、誘惑の電話も頻繁にかかってくる。それらの細かい時間がいくつもいくつもミルフィーユのように重なってこの魅力的な女性のポルトレは描かれる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
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秋時雨の中を走って、4人の男女の組み合わせが順番にめぐってくる吹き付けるような秋時雨の中を2台のクルマが走っていく。夜もかなり深い時間だ。2台には男女が2組ずつ。合計4人。互いに恋人同士と呼んで差し支えない関係でそれは女と女においても変わりはない。やがてホテルにチェックイン。部屋は2つ。今度はクルマでなく部屋だ。さて、組み合わせはどうなる?4人いれば組み合わせの数は自ずと決まっている。が、しかし。実は実現していない組み合わせもあるのだが…【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
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同じ過去を歩んだ2人は、実はもう同じ現在にはいない互いに好きで、結婚したい意志もありながら、それが実現しない。そういうことは、人の一生においてはありうるだろう。しかしそれが過去の痛恨事であったばかりでなく現在にまで影響を及ぼしていること、そしていっぽうは過去を洗い流し、もういっぽうが今も過去の輝きを生きているとしたらこれは紛れもない現在の悲劇になる。性を飛び越えるようなことがあれば、なおさらだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
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昔話、作り話、嘘の話。しかしそこにも真実があるらしい長く語ることのできる人、というのがいる。この小説には2人、そういう人物が出てくる。しかもその2人の2つの話はとてもよく似ている。なぜなら、それはカウンターという、不特定多数が共有する匿名空間でふと耳にした会話を反芻し、変奏したものだからだ。読者は微妙にズレたその反復を楽しむ。ひどいじゃないか、嘘じゃないかと思ってもかまわないのだが、聞いている人物に感銘を与えるほどの「真実」もまた、そこには宿っているらしい。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
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「私のほかに女性がいるでしょう」と彼女は何度も言う「私のほかに女性がいるでしょう」と、女性が男性に向けて問いかけたとしたら、詰問と考えるのが通例だろう。しかし片岡義男の小説にあっては、通例に従うようなことはまずない。この言葉は彼女が持ちたがっているイメージであり、願望であり、嫉妬であり、そしてなにより、男に対する投げ出すような愛情である。それを受け止めながら男は嘘をつく。ひどい男? そうだろうか。男の気持ちはなにげないようで実に不思議なラストシーンに鮮明に現れている。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/09/16
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