東京、炎上。正義は、守れるのか。些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男’本物’か。さらに男はあっけらかんと告げる。「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。警察は爆発を止めることができるのか。爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。【業界、震撼!】著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。ーー大森望(書評家)この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。ーー千街晶之(書評家)登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。ーー瀧井朝世(ライター)この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店)爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。ーー本間悠(うなぎBOOKS)自分はどちらの「誰か」になるのだろう。ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)