KADOKAWA会長の角川歴彦(73)のところに、「黒船」が来たのは2012年のことだった。海外企業の担当者が次々と訪れ、口々に「我々の電子書籍事業に協力して欲しい」と求めてきた。選択肢は3つ。コンテンツを提供するにとどめるか、電子書籍の配信を手がけるプラットフォームになるか、さらに進んで、端末まで出すか。角川の決断は……? 「キンドルアンリミテッド」「dマガジン」などの電子書籍・電子雑誌の読み放題サービスの普及、電子書籍でデビューする作家の出現、小説投稿サイトや新興出版社の台頭など、電子書籍が生み出した出版界の大変動を活写するレポート。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。