2012年4月16日、東京都の石原慎太郎知事はワシントンでの講演で尖閣諸島の購入を表明した。都が募った購入のための寄付金は10億近くまで膨らんだ。中国政府も水面下で反発するメッセージを伝えてきた。5月18日、野田首相は高官を前に初めて「国有化」を口にした……9月11日の国有化閣議決定後は反日デモが激化し、経済や民間交流にも大きな支障が生じている。野田政権はなぜ国有化に踏み切ったのか。都、地権者、中国とのやりとりを明らかにし、決断までの動向を徹底検証する。※2012年10月5日に発行したものを2013年3月01日に無料公開しました。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:13260文字/単行本換算で23ページ】