「エイズ治療が、1人1人にどのような影響を与えたかを目にし、理解することは、非常に意味があることです。統計データからは決して見えない、人々の姿、その命、希望、夢、そして苦悩を知ることが大切なのです。」写真展「命をつなぐ?マグナムの写真家が見たエイズ治療の最前線」の意義は、1984年にノーベル平和賞を受賞した、デズモンド・ツツ元大主教がよせたこのメッセージに込められている。「この30年の間に3000万人の命がエイズによって奪われた」「世界基金により、これまで約280万人が抗HIV治療を受けた」。こうした数字よりも、HIVに感染し、治療を受けた人たちの写真や映像は、彼らの存在を確かなものとして感じさせてくれる。WEB新書エイズ・チャリティ特別版「AIDSクロニクル」最後の1本は、写真展開幕にあわせて来日したザンビアのキャロル・ニィレンダさんのインタビューと、関連グラフ特集で、エイズの今をみつめる。「写真の中の患者たちは、私自身」と言うキャロルさんは、HIVによる感染症を克服した経験を持つ。今は世界基金の理事として活動する彼女が、自らの体験と、エイズの予防と治療普及のために、私たちができることについて語る。そのほか、オープニング記念講演会と、キャロルさんによるトーク・セッションの様子を伝えるグラフ特集と、「命をつなぐ」で展示されている写真の一部を収録した。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:3881文字/単行本換算で7ページ】