「おれたちの命は意味もなく散っていいほど軽くはない」身分や立場の差を超えて時代を変えようとする少年剣士の友情と成長を描く青春時代小説!十六歳になり元服の儀を済ませ、名実ともに当主となった新里林弥。義姉への告げられない想いを募らせながら、運命の濁流に翻弄される。林弥は友らに支えられ剣の稽古に励む日々を送るが、江戸から戻った家老の息子・樫井透馬との出会いから運命が動きだす。藩の政争に巻き込まれようとする透馬は、家臣として林弥を重用することを決意するが……。試練が大きいほど、少年剣士は強くなる。身分や立場の差を超えてつながる少年剣士の友情と成長を描く傑作青春時代小説。自然豊かな六万石の小舞藩から、『火群のごとく』『もう一枝あれかし』に続く新たな物語が生まれた!