※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。日々の暮らしに、ちょっとだけ「疲れたな」と感じているあなた。「お寺ごはん」を通じて、心穏やかな暮らしを取り戻してみませんか?SNSなどが発達した便利な世の中は私たちから、自ら「感じる」「考える」ことを奪いました。スマホから一方的に流れ込んでくる情報の洪水に踊らされて本当の自分を見失っていませんか。「いいね」ボタンを押せば押すほど不安になる。何が本当に大事なことなのか分からない--。そんな人が増えつつある現状を「仏ない(ほっとけない)」と憂うのが約500年続く古刹「金剛院」の33代目住職である野々部利弘さんです。この本の著者である野々部さんは、日々の暮らしの中で欠かせない「食」に着目しました。私たちの生活のなかで、「食」は最も身近で、重要なテーマの1つです。食をどのように捉えるのかによって、心身の健康はもちろんのこと生き方にまで深く関わるからです。野々部さんの考える「お寺ごはん」とは、以下のようなもの。●五感をひらく●「引き算」のレシピ●「まあるい食材」を使う●手ばかり、指ばかり、いいあんばいこの本で紹介するお料理はすべて豪華さも過剰な味つけもいらない「引き算」のレシピで作られています。お好みの食材や調味料を「手ばかり、指ばかり」で自分にとって、いいあんばいで使います。お仕着せのマニュアルに従う必要はありません。食材は、お野菜やお豆腐といった心にも体にも優しく、健康にもよい「まあるい食材」を選び五感を研ぎ澄まして、味や舌触りを感じましょう。例えば、今日はどんなランチをしましたか?サンドイッチ片手にパソコンに向かっていてはパンに挟まったシャキシャキしたレタスの食感を覚えていないのではありませんか。そんな人でも、同僚が食べているパスタを一口もらったら「麺がモチモチしてるね」と感想を言うでしょう。「どれどれ」と意識するのとしないのとでは感じる質感がまるで違います。感じるためにはまず意識を向けること。そして、それを言葉で表現しましょう。そうして得た感覚が、あなたの「気づき」に代わります。まるで閉じていた感覚が開くように感じませんか。それが「五感がひらく」ということです。食を通じて自分の感性を取り戻し人生で大事なこと見過ごしていた幸せに「気づく」。それが「心のごちそう帖 お寺ごはん」です。