ソフトバンクグループ社長・孫正義の執務室は、本社が入る東京・汐留の高層ビルの26階にある。2015年6月、孫が「後継者の筆頭候補」に挙げるニケシュ・アローラが副社長に就いた。それは、従来の通信会社から世界中の有望企業に投資する会社への変容(「ソフトバンク2・0」)を意味した。それとともに26階の配置も変わった。「すべて孫さんの意向です」。ソフトバンク内の権力構造の変化を象徴する出来事だった――。急激な構造転換は、ソフトバンクをどこへ連れていこうとしているのか? その実態と成算を問う同時進行ドキュメント。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:5400文字/単行本換算で8ページ】