「1964年の東京五輪を機に新幹線が走った。2020年の東京五輪では未来に何を残すのか。私は水素社会を残したい」。東京都の舛添要一知事は、こうぶち上げる。2014年暮れ、トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の市販を始めたことで、水素エネルギー普及への期待がにわかに高まっている。エネルギーを海外に依存する日本にとって、水から作ることもでき、使用時に二酸化炭素を出さない水素は、将来のエネルギーの主役になると期待されている。水素ステーション、水素発電所、輸送を簡単にする「スペラ水素」、下水や再生エネルギーから水素を作り出す新技術など、普及へ向けての活発な動きを追った。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:5485文字/単行本換算で10ページ】