月刊ゲイ雑誌・G-men No.173、174に掲載された、露出短編小説を2本セットで配信!男×男の露出小説を数多く発表する、人気作家・夏田涼介が描く、見られ好きな雄野郎たちの卑猥な性行為の数々!◎路上スペシャルコースあり暇な日中の歓楽街の、とある風俗店に現れた男。まるで試合後にグラウンドから直行してきたかのような、ラグビーのユニフォームを着ていた。しかし、よく見ると古めかしいオールド・スタイルのラグビーパンツであった。しかも、短くピチピチなものをノーパンで穿いているせいか、横からはナニがはみ出ていて…。男の要望は少し変わっていて、店長と店員の男は驚きと共に興味を深める。「あんなごっつい体しててケツの感じるM男とはな。びっくりだぜ。浣腸コース選びやがった」「けっこうマジな変態じゃないっすか。まだチンコ丸出しだし!」普通の客とは違うこの男に、店長はちょっとした仕掛けを企む。アナルに電動の玩具を挿入されたままの素っ裸の男を、プレイルームに案内するが、そこは店を出て通りを渡って1分ほど歩くビルにあるのだ。男は果たしてどうするのか…。『素っ裸の男は、ソファーに仰向けになり足を上げる。二人の目に、男の尻が正面から晒される。「うわっ! 見たくねー!」男の肛門など見たくないのは当然だったが、その肉襞に極太の人工チンポが埋め込まれる様子は、やはり見逃すわけにはいかない。ジェルで濡れそぼった尻の穴と周辺の短い体毛は、この上なく猥褻で、太い男根が桃色の粘膜を押し広げて入り込むいやらしさは、それが男の行為だとわかっていても二人を少なからず興奮させた。「おおお! 全部、入れやがった!」「完璧、変態っすね!」あっという間に男の尻に消えたバイブが、低い音を立ててうねり始めた。』(本文より)◎露出対決ビーチラグビーの試合が行われている真夏のビーチで、カゲキな格好で日焼けを楽しむ男。しかし、彼の目的は、自分の卑猥な姿を、ビーチラグビーに興ずるノンケ男たちに見せつけることだった。ところが、自分と同じような同好の露出男を見つける。ただ、その男のターゲットはビーチにいる女たちだった。見せつけたいターゲットは違うものの、欲望の方向は同じ。ノンケの露出男に興味を持ったゲイの露出男は、偶然を装い近づいていく。「ここは露出の穴場っすね。可愛い子を見つけては植え込みの陰でチンポしごいてます」「学生時代、穿いてたサポーター。レスリングやってたんで…。これ、形がエロいから、結構見られるんだよな」「めっちゃ生地が薄くないっすか? チンポ透けてるし!」「俺のチンポやら、ケツの割れ目見て大騒ぎだったよ」互いの露出話で盛り上がる二人。お互いのプレイの関心は、次第にお互いの肉体への関心へと変わっていく。そしてゲイの露出男は、互いのホモ行為を見られることを提案し、巧みにノンケの露出男をリードして、そのアブノーマルな露出行為にのめり込んでいくのだが…。『「うわ。何だ、あのパンツ?」「ケツ丸見えだぜ!」そんな会話が聞こえる気がする。俺はますます大胆に足を抱え込み、ケツの穴まで晒すストレッチを披露する。そう。俺の楽しみは「見せること」だった。二十七歳。学生時代はレスリング。社会人になってからはジム通い。観賞に耐えうる肉体はとりあえず手にしていた。中には、ただ単純に俺の筋肉に見惚れ、アスリートとして賞賛の眼差しを向けてくる者もいた。それはそれで有難かったが、俺はもっと違う視線や言葉を求めた。あぐらをかき、バッグから取り出した雑誌をめくる。女性の裸が満載のアダルト雑誌だ。奴らのうちの一人が、仲間に耳打ちする姿を俺は見逃さない。「あれ、エロ本だぜ!」「ぎゃはははは! 見ろよ、チンコ、勃起してねぇか!」』(本文より)